都のトー横相談窓口利用者増加の一方で“悪意ある大人”による迷惑行為も 対策強化
いわゆる「トー横」などで若者がトラブルに巻き込まれる事例が相次いでいるため、歌舞伎町に若者向け相談窓口を設置していますが、東京都はこの窓口の利用状況を報告しました。当初の予想を上回る若者の利用がある一方で、悪意ある大人による迷惑行為も確認されていて、相談窓口に警察OBを配置するなど都は対策を進めるとしています。 東京都は、新宿・歌舞伎町のいわゆる「トー横」で青少年や若者が犯罪に巻き込まれないよう今年5月、不安や悩みを相談できる若者向けの相談窓口を歌舞伎町に開設しています。 この相談窓口では相談員として社会福祉士などが対応する他、フリースペースを設け若者が気軽に利用しやすい環境を整えています。
この相談窓口について都はきょう、警視庁や有識者らとの会合で若者の利用状況や課題の共有をおこないました。 都によりますと、今年5月末の開設から2か月間で、のべ1584人が利用したということです。 時間帯によっては50人以上が来所する日もあり、利用者数は都の想定を超えさらに増加しつつあるということです。
一方で来所した人の中には、ほかの相談に訪れた若者に売春やオーバードーズの話をしたり、大声を出し施設を汚したり壊したりする悪意のある大人がいるということで、都は来月から警備員を増員するほか、警察OBを配置し、対策を強化することになりました。 都の担当者は、相談窓口が犯罪に加担する場にならないよう今後も対策を検討していくとしています。