インド中銀、政策金利を6.5%に据え置き-4対2で決定
(ブルームバーグ): インド準備銀行(中央銀行)は7日、市場の予想通り政策金利を据え置いた。総選挙が意外な結果に終わり政局を巡り不透明感が残る中で、インフレへの対応重視を続けた。
6人から成る金融政策委員会は4対2で政策金利を6.5%に維持すると決定。また「緩和の撤回」というタカ派的な政策スタンスの継続も決めた。
4日に開票が始まったインド総選挙は、モディ首相の与党インド人民党(BJP)が単独過半数を割り込むという予想外の結果となった。
同首相が連立政権の運営を進める中で、比較的保守的な財政路線から逸脱する可能性が高まっている。
エコノミストらによれば、BJPは支持率維持のために福祉支出を増やすよう圧力をかけられる可能性があり、そのアプローチがインフレをさらに加速させ得るという。
今年3月に終了した会計年度の成長率は8%を超え、4月のインフレ率は4.83%と中銀目標の4%を上回った。
インド中銀は2025年3月までの会計年度の成長率見通しを7%から7.2%に引き上げ、インフレ率見通しは4.5%に据え置いた。
ダス中銀総裁はインフレリスクへの警戒を続けるべきだと指摘し、「食品価格に関する不確実性を注視する必要がある」と述べた。
関連記事:
原題:RBI Keeps Rates on Hold as New Modi Administration Awaited (1) (抜粋)
--取材協力:Jeanette Rodrigues.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Anup Roy, Shwetha Sunil