中日ドラフト2位・吉田聖弥、「衝撃受けた」”杉内スタイル”での活躍誓う 「ピッチングの究極系」と理想に掲げる
中日からドラフト2位指名を受けた西濃運輸の吉田聖弥投手(22)が5日、岐阜県大垣市の同社本社で松永幸男スカウト部長らから指名あいさつを受けた。佐賀県出身の吉田は、憧れの存在としてソフトバンクと巨人でエースとして活躍した杉内俊哉さん(現巨人投手チーフコーチ)の名前をあげ、決め球のチェンジアップで相手を牛耳る”杉内スタイル”で活躍することを誓った。 即戦力として期待がかかる吉田は野球を始めるきっかけとなった地元・九州が生んだ通算142勝左腕への憧れをはっきりと口にした。 「将来は杉内さんのような投手になりたい」。 マウンドに立つ姿がひときわ輝いて見えた。小学2年生のときに祖父に誘われ、福岡でソフトバンク戦を初観戦したが、その試合で先発したのがソフトバンクのエースとして活躍していた杉内さんだった。三振の山を築き、試合を支配する投球が野球を全く知らなかった少年の心に深く突き刺さった。 「あの試合で衝撃を受けた。杉内さんを見て、かっこいいと思って野球を始めた」。地元の少年野球のチームに入り、投球フォームをまねてみるなど一貫してその背中を追った。杉内さんが巨人に移籍した後もその名が入ったタオルを購入。熱意が他の選手に移ることは最後までなかった。 吉田がみせる切れのある直球と決め球のチェンジアップで勝負する投球スタイルは現役時代の杉内さんをほうふつとさせる。「力を入れたら150キロも出せると思うが、140キロ台の真っすぐで空振りを取れるところがかっこいい。ピッチングの究極系だと思う」と理想に掲げ、プロでもこれまでのスタイルで勝負していく。
中日スポーツ