絶版車のお手軽チューニングに効果的! “バッテリー”のアップデート&アップグレード
過充電厳禁!! 機種によってはレギュレートレクチファイア交換が必要
さて、開放式の鉛バッテリーを過充電すると電解液が沸騰状態になるのと同様に、リチウムバッテリーも過充電により損傷する。 BS製の充電電圧は13.8~14.4Vが推奨で、15V以上にならないことが条件となる。エンジン始動時のターミナル電圧が条件から外れる場合、レギュレートレクチファイアの交換が必要だ。
自己放電は少ないものの、専用充電器があればなお安心
鉛バッテリーとリチウムバッテリーは充電のメカニズムが異なり、電圧と電流のコントロールが厳密なリチウムには専用充電器が用意されていることが多い。BSの場合、鉛6V/鉛12V/リチウムバッテリーに対応する高性能な充電器「BS10」を用意。対応容量は最大20Ahで、日本市場向けに電気製品の安全を保証するpsE認証も取得している。
バリエーション豊富なBSバッテリー
長い目で見ればリチウムイオンバッテリーに分があるのは確かだが、BSバッテリーは開放式/メンテナンスフリー/電解液入り充電済みのSLAバッテリーなどの鉛タイプも製造している。開放式からメンテナンスフリーに変更してもアップデートとなる。 ────────── 交換するだけで70%軽量化でき、始動能力も高い ────────── 開放式の純正サイズのBB14L-A2と比べると、頼りないほど軽くてコンパクトなBSLi-05。だが本文でも触れたとおり、リチウムは鉛に比べて重量/体積あたりのエネルギー密度が4~5倍高いので、その分小さくできるのだ。 注目すべきはエンジン始動性能を示すCCA値の違いで、BB14L-A2の175Aに対して、BSLi-05は280A。つまり1.6倍の能力があると言うことだ。 ◆汎用性向上のため2方向に雌ネジを切った真鍮製端子が付属する。機種によっては不要な場合もあるが、導電性に優れた端子によってより多くの機種に装着しやすくなる。 ◆BS製リチウムバッテリーの上面には充電状態を示すインジケーターがある。自己放電が少なく長期保管に適しているが、ときおりボタンを押してコンディションを確認すると良い。 ────────── バッテリーケースの隙間はウレタンパッドで埋める ────────── リチウムバッテリーを鉛バッテリー用のケースに収めると、隙間がありすぎてスカスカ状態になる。BS製バッテリーには隙間を埋めるためのさまざまなサイズ、形状のウレタンスペーサーが付属していて便利だ。
────────── ●文/写真:栗田晃(モトメカニック編集部) ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
モトメカニック編集部