カリーナED対抗のマツダ[ペルソナ]の悲哀! たった3年という短命に終わったペルソナは当時女性からどう思われていたのか?
■発売当時のベストカーを読んでみると女性の意見が掲載
最後に、ベストカー1988年12月26日号に掲載されたインプレッション記事を紹介しておこう。 ペルソナのカタログの表紙をめくると、そこに大きく『インテリアイズム』と書かれている。これがどう具体化されているかはクルマを見ればわかると思うが、現実的にこのインテリアを女性がどうみるかを尋ねてみた。街で片っ端から女の子に声をかけ、ベルソナ(特に内装に)どんな反応をするか聞いてみたのだ。 「シンプルな室内ね。革を使っているみたいだけれど、あまり嫌みがなくていいんじゃないかしら」、「これ本当の革なの?高いでしょう!?」。200万円程度で購入できるというと「ふーん。その割には高級感がありますね。カッコもいいし、次はこのクルマにしようかしら。名前はなんていうの?」「豪華マンションのリビングルームにあるイタリア製のソファのようね」。 たしかにこのペルソナにTシャツのシートカバーや手縫いのクッションなどは似合わないだろう。あくまでもこのまま何も付けずに乗るのがよさそうだ。そして1日撮影につきあってくれたモデル嬢はこういった。 「凸凹のない局面を使った室内は好き嫌いがはっきりするかもしれないわ。でもペルソナのいいところは、女の子ってたいがいメカには弱いんだけど、そんな女の子でもスイッチがきちんと整理されていてひと目でわかるようになっていて使いやすそうね。黒のインパネにスイッチがたくさんついているより、ムードがあっていいんじゃないかしら」。 ちなみにベストカーでは「インテリアカー・オブ・ザ・イヤー」を主宰していたが、1988年に選ばれたのはこのペルソナだった。 現在、大手中古車情報サイトを検索すると、初代カリーナEDは7台流通し、中古車価格は68万~130万円。対するペルソナの中古車は1台も流通していなかった。ただただ残念、哀しすぎる……。
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