「小学校どう?」と聞かれた小1息子→「えっとね...」斜め上な返事に母もびっくり!生まれながらの素質の持ち主だった
最初は受験も考えたけれど、大事にしたのは…
――現在、ご自宅には何個くらいの時計が? 1歳過ぎたあたりから目覚まし時計や腕時計などを少しずつ集めはじめ、現在は腕時計から家庭用からくり時計まで様々な種類の時計を合わせると70くらいあると思います。親戚や知人からお古や新しい時計をいただいたりもするのですが、誕生日やクリスマスのプレゼントは必ずからくり時計をリクエストされます。 ――中には「推し」の時計も? 好きなメーカーはやはり銀座にミュージアムも持っているSEIKOで、推しはその中でも「銀座和光」に飾ってある「輪舞(ロンド)」です。ちなみに、その「輪舞」シリーズの家庭用バージョンである「輪舞メゾン」というからくり時計を以前から欲しがっていて、昨年息子が年長のときに書いたサンタさんへの手紙にもそれをお願いしていたのですが、価格が480万円もするため「ほかのお友達へのプレゼントを買うお金がなくなってしまうから」と必死に説得しました。 ――なんとも微笑ましいですが、それは説得が必要ですね笑。周りの方も認識されて? 息子は比較的大規模な保育園に通っていたのですが、たまに担任ではない先生にも「あ、時計好きの〇〇(息子)君のお母さまですね!」などと言われたり、お友達からも「時計といえば〇〇(息子)」「〇〇(息子)といえば時計」というような認識があったようです。小学校のクラスでの自己紹介でも時計のことを話したようなので、既にクラスの先生やお友達には時計好きであることを知ってもらっているようです。 ――時計が出会いやご縁を結ぶきっかけに!ぴさんが息子さんの「好き」という気持ちや好奇心をとても大切に育んでいらっしゃることが伝わってきます。 実は小学校受験なども一時期考えたのですが、ある時プリントを解いていると、リビングらしき部屋の絵の中にそれぞれ時刻の違う腕時計と掛け時計が何気なく描かれてあり、それをじっと見て、問題そっちのけで「この腕時計と掛け時計、なんで時間が違うんだろう…?あ、でも掛け時計は電波時計かもしれないから、腕時計のほうが狂っている可能性が高いかも…」と。 そうやって考えている姿を見て、息子には問題を解く速さや正確さよりも、今は物事に対して疑問を持ったり自分なりの答えを出したりする部分を伸ばしてあげるほうが幸せなのかもしれないなと思い、受験はやめました。 ーー考え方が一変したのですね。 それからは各地で時計関連のイベントや時計博物館、時計台などのスポットを探しては小旅行したりと、時計要素の濃い日々を過ごしています。できれば親は観光もしたいのですが、地方に旅行に行っても大型家電量販店に立ち寄りたがるので、なかなか観光が進まなかったりします笑。 4歳の時の絵画コンテストでは、時計を描き、小学生以下の部で1位をいただき、審査員の方から「勢いがあって時計への愛が溢れている」とのコメントをいただきました。そして、小学校に入学してからも自由帳がGW前には一冊全部時計の絵で埋まっていて驚きました! 様々なデザインや機能のついたものがあり、観察力や想像力などは増して来ているのかなと思います。 ――きっと様々な時計からたくさんのインスピレーションを受けているのでしょうね。 学校の勉強なども頑張ってほしいというのは親の正直な思いでもありますが、息子の人生は息子のものなので、命の危険につながること以外は親は子供から何かを取り上げる権利はないと思っています。息子自身が何かに没頭することで芽生えるものや出てくる結果についても、「親」という単なる一人の人間に想像できる範囲で何かを予想したり決めつけたりしないようにすることが、親ができる数少ない役割の一つなのだということを忘れないようにしたいです。 対象が何であれ、自分が「好き」と自信を持って言えるものが小さなうちからあるのはとても良いことだと家庭では話しています。時計に限らず、息子が「嬉しい、幸せ」とたくさん感じられるような人生を送っていってほしいですね。 (まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 真弓)
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