都市対抗野球 日本製紙石巻が東北第2代表 4年ぶり6回目の出場
第95回都市対抗野球大会(毎日新聞社、日本野球連盟主催)の東北2次予選は12日、盛岡市のきたぎんボールパークで最後の1枠を懸けた第2代表決定戦があり、日本製紙石巻(石巻市)が七十七銀行に9―8で競り勝ち、4年ぶり6回目の本大会出場を決めた。七十七銀行は2年連続15回目の本大会出場を逃した。 【写真まとめ】2023都市対抗野球大会 全ホームラン 本大会は、全国12地区の予選を勝ち抜いた31チームと前年覇者で推薦出場するトヨタ自動車(豊田市)が出場し、7月19日に東京ドームで開幕する。【牧野大輔】 日本製紙石巻が打撃戦を制した。4点を追う四回、中嶋政弥、小野悠介の適時打などで同点。その後は2度、先行を許したが追い付き、八回に水野隼翔の左前適時打で勝ち越し、中嶋の2点二塁打で突き放した。投げては7人の継投で反撃をしのいだ。七十七銀行は九回に石井信次郎の適時三塁打などで1点差に迫るも、届かなかった。 ◇日本製紙石巻・伊藤大造監督 0―4になったときはどうなるかとも思ったが、「1点ずつ返すぞ」と選手たちに伝えた。イメージしていた点の取り方ができてビッグイニングも作れた。選手がそれぞれ持っている役割をしっかりやってくれた結果だ。 (2016年シーズン以来の監督復帰で)春先はけが人も多くて苦しんだ時期もあった。だが実戦を増やしていったのがこういった試合のタフさにもつながった。 (自身にとっては15年以来の東京ドーム)選手が頑張ってくれた。まだトップレベルのチームではないかもしれない。楽しみながら、ドームでもまれるぐらいの気持ちで臨む。 ◇日本製紙石巻・中嶋政弥主将 春先から取り組んできた「つなぎ」の気持ちがまさに結果として出た。俺が決める、ではなくて、つながれてつないで、その繰り返しを選手みんなが意識してやってきた。 (3安打3打点で敢闘賞を受賞)調子が良かったのもあるが、つなぎの気持ちで進塁打や犠牲になる打席を大事にしてきたことで、おのずと結果がついてきた。つなぎの大切さを(入社)12年目で再認識できた大会だった。 (4年ぶりのドームに向けて)半分以上の選手がドームを経験していない。緊張することもあるかもしれないが、自分たちベテランが緊張を楽しみに変えられるよう、準備したい。