【函館スプリントS】ロードカナロア、ショウナンカンプがよもやの敗戦 北の6ハロン戦の「記録」を振り返る
馬体重560kgで勝利したセン馬ビアンフェ
グランプリエンゼルの斤量51kgでの勝利は長らくこのレースにおける最軽量での勝利だったが、2016年のソルヴェイグが斤量50kgで勝利。さらに翌年もジューヌエコールが同じ50kgで勝利を収め、直近では2022年にナムラクレアも同斤量で勝利を挙げている。 そこで斤量別の成績を見ると、1位は56kgの9勝。内訳は牡馬が6勝でセン馬が2勝、牝馬は1勝となっている。セン馬の勝利は1998年のケイワンバイキングと2021年のビアンフェ。牝馬で勝ったのは先述のビリーヴだ。 馬体重で見ると、最も軽い勝ち馬が432kgの2頭。1995年ノーブルグラスと2009年グランプリエンゼルで、逆に最も体重の重い勝ち馬はビアンフェの560kgとなっている。 着順に関係なく、過去の出走馬で最も馬体重があったのは2004年のネオポリス。約1年半ぶりという久々の実戦で、前走からプラス30kgの608kgで出走。15頭中15番人気で15着、大差負けだったが馬体重としては記録を残した。ちなみに、単勝オッズの492.2倍も歴代出走馬のなかで最大オッズとなっている。 勝利以外にも記録はうまれる。今年の出走馬たちのなかから新たに歴史に名を刻む馬が現れるのか、注目だ。 ライタープロフィール 緒方きしん 競馬ライター。1990年生まれ、札幌育ち。家族の影響で、物心つく前から毎週末の競馬を楽しみに過ごす日々を送る。2016年に新しい競馬のWEBメディア「ウマフリ」を設立し、馬券だけではない競馬の楽しみ方をサイトで提案している。好きな馬はレオダーバン、スペシャルウィーク、エアグルーヴ、ダイワスカーレット。
緒方きしん