唐田えりか×剛力彩芽、“信頼感”で乗り越えた『極悪女王』の挑戦 お互いの印象に変化も
初共演だった唐田えりかと剛力彩芽、お互いの印象は?
ーーそんな長与さんと飛鳥さんの空気感を生み出すためには、もちろん唐田さんと剛力さんの関係性も重要になってくるわけですよね。お2人は今回が初共演だったそうですが……。 剛力:思ったよりもやんちゃなんだなと……(笑)。 一同:(笑) 剛力:意外といたずら好きというか。ムードメーカーなんですよ。 唐田:それは確かにそうかもしれません。 剛力:おとなしそうというか、しっとりしている印象だったので、それはすごい思いました。 唐田:「黙っていればかしこそう」とか結構言われます。 剛力:悪そうには見えないから大丈夫(笑)。出会ったときは髪の毛も長かったので、めちゃくちゃ少女でかわいらしい印象だったんです。でも本人のキャラクター的にはいまのショートのほうが合ってるのかなって。 唐田:自分でもそんな感じはします。 剛力:ベッドで顔を逆さまに見るシーンがあったんですけど、どんな角度でもかわいいんですよ。 唐田:(笑)。姉さん(剛力彩芽)はCMの勝手なイメージで、すごく明るくて元気な人かなと思っていたんです。もちろんそういうところもあるんですけど、一緒に現場を過ごしていく中で、内に秘めているものがそれこそ飛鳥さんと近いものがあるんだろうなと感じました。そういえば、私が蹴りの個人練習をしていたときに、姉さんも一緒にやっていたことがあって。私はたったひとつの蹴りが何回やってもできなかったんですけど、姉さんは運動神経がめちゃくちゃいいので、すぐできていたんです。それを見て、私は本当に長与千種役でいいのかと1回泣いてしまったこともありました。 剛力:あったね(笑)。 唐田:あと、安全面などはもちろんちゃんとしてくださっているんですけど、攻撃を受けるのはもちろん、攻撃するほうも怖いんですよね。「怪我させちゃったらどうしよう」という怖さがあるんです。でも姉さんは「どう来たって大丈夫だよ」「ヤバいと思ったら避けるから」と言ってくださって、本当にすごいなって。私がどう攻撃したって姉さんがうまくやってくれるので、その信頼感はものすごくありました。姉さんだからこそ本気でぶつかることができたと思いますし、本当にたくさん救われました。 剛力:トレーニングもお互い励まし合いながらやっていて。私はどちらかというとセコンドやリングサイドで待機していることが多かったので、“どうやったら唐田えりかが輝くか”ということを自然に考えていました。唐ちゃんのお芝居を見ていて、自分はそういう存在でいたいなとすごく感じていましたし、たぶん飛鳥さんも長与さんに対してそういう気持ちだったのかなって。プロレスで輝くことの憧れもありつつ、長与さんの魅力をさらに上げられたらいいなという気持ちもあったと思うんです。それだけの魅力を唐ちゃんが持っているというのも、私にとっては大きかったです。 ーー『極悪女王』の撮影を経験して、改めて感じたことや何か変わったことはありましたか? 剛力:本当に飛鳥さんをやらせていただけてよかったなと。すごい葛藤を抱えている役で、当時の自分といろいろとリンクするところがたくさんあったんです。その中で、信念を持って突き進んでいく姿や強さは、私自身の糧にもなりました。自分を信じて進もうと思わせてくれる存在が飛鳥さんだったので、多くのことをこの作品から得たと感じています。 唐田:第1話の最後で、私が香(ゆりやんレトリィバァ)に「うちら強なるしかなかとばい」と言うシーンがあるんですけど、それがまさに自分が思っていることだったんですよね。「強くならないといけない」。それは身体的な部分もそうですけど、精神的な部分も含めて、その言葉は自分の言葉でもありました。それと、この作品を通して、“演じること”は自分にとってなくてはならないものなんだなと改めて気付かされました。「またここから頑張っていかなきゃな」「ここからがスタートだな」という気持ちが芽生えました。 剛力:あとは“健康第一”ですね(笑)。 唐田:うん、それは一番大事だと思います!(笑)
宮川翔