風間俊介、フリーになっても「見えている景色はあまり変わってない」40代の挑戦
大丈夫ですか?僕、できていますか?
現在はフリーで俳優活動を続けている。 「もっと新しさを感じていたほうがいいと思うんですけど、実はあまり変化を感じていなくて」 と、いたずらっ子のように微笑む。 「たぶん、みなさんのほうが変わったように見えるのかな?元から結構、自分のやりたいことをやる、ちょっとイレギュラーな動きが多かったと思うので(笑)。目の前に作品があって、それに取り組む。僕から見た景色はあまり変わってないです。 それに対し“よかった”と思いながら“でも、僕ってそうだよな”とも思っていて。そんな面白さを感じています」 最近、X(旧ツイッター)とインスタグラムを始めた。 「大丈夫ですか? 僕、できていますか? まだ、おっかなびっくりで。“え、こうなってるんだ”とか思いながら。 なんか、僕が描く風間俊介は“インスタグラム始めました”みたいな人間ではないのに、“え、これ、わかんなーい”みたいな雰囲気をやりたがる自分も知っていて(笑)。なので、しれっとやれたらと思ってます」
40代、無駄なものをすごく愛していきたい
今後の俳優としてのあり方を聞いてみると、こんな答えが。 「振り返ってみれば20代も30代も楽しかった。だからたぶん、40代を振り返るときも“楽しかった”と言っていると思う。あまのじゃくな言い方をさせてもらうなら、目標を立てないことが目標です」 目標があると、その達成のための最短距離を探ってしまう。 「それも素晴らしいことなんですが、自分がどこにたどり着くかわからずに、出会う人たちによって道が変わっていき、最終的に“あ、こんな景色のところに来たんだ”というほうが僕はいい。 昨今はコスパやタイパなど、最適解を求めて無駄をそぎ落とすことが美徳ともされますが、僕には無駄をそぎ落としたものはとても余裕がなく、焦っているように見えるんですよね。だから僕は無駄やいらないものを、すごく愛していきたい。 絶対に必要なものだけに囲まれていると、絶対に手放せないからあんまり面白くなくて。そんな余分なものを楽しんでいきたいし、40代もそうでありたいかな」 独自の哲学には説得力があり、何ともセクシーだ。 Daiwa House Special 地球ゴージャス 三十周年記念公演 『儚き光のラプソディ』 東京公演(明治座)4/28~5/26、大阪公演(SkyシアターMBS)5/31~6/9 出演/中川大志、風間俊介、鈴木福、岸谷五朗、寺脇康文 ほか