抱きしめた8月の風は暑かった…やっぱり「いちばん熱い夏」 思わず口ずさみたくなるプリプリ、いつまで続く? 焼きつける夏
九州南部の今夏(6~8月)の平均気温が1946年の統計開始以降、最も高かったことが11日、分かった。太平洋高気圧が持続的に強く西に張り出したのが主な要因。鹿児島市の猛暑日は同日までに年間40日となり、過去最多を更新している。鹿児島地方気象台によると、気温の高い状態は10月上旬にかけて続く見込み。 【写真】7月の大気の流れのイメージ
6~8月の九州南部の平均気温は平年を1.2度上回った。7月(平年比プラス1.8度)、8月(同1.5度)ともに過去最高の記録的な高温だった。奄美地方も6~8月の平均気温が平年を0.9度上回り、過去最高だった。 6~8月は鹿児島市の平均気温は平年より1.3度高い28.3度。日本全体でも平均気温が平年を1.76度上回った。昨夏と並んで歴代1位となり、気象庁は今夏の暑さを「異常気象」としている。 気象台によると、暑さの要因は(1)偏西風が日本付近で北に蛇行し、高気圧に覆われ続けた(2)太平洋高気圧が持続的に強く、西に張り出した(3)高気圧の圏内で日射が強まり、下降気流が地表の暖かい空気の上昇を抑えた-など。春まで続いたエルニーニョ現象や地球温暖化も影響している。 東シナ海の海面水温も平年と比べて高い。台風10号の通過でいったん下がった所もあったが、30度超の高い状態が続いている。 鹿児島市では9月に入り、最高気温が35度を下回っていたが、9日に35度を観測し、今年40日目の猛暑日となった。気象台は、7月上旬からの気温が高い状態が今後さらに1カ月程度続く見込みとしている。
南日本新聞 | 鹿児島