【速報】救急隊が地図読み間違いで到着2分遅れ、搬送の男性死亡「命に関わる影響ない」
京都府精華町消防本部の救急隊が10月上旬、地図の読み間違いが原因で、現場への到着が約2分遅れていたことが分かった。搬送された60代の男性は病院で死亡が確認された。同本部は「患者の命に直接的に関わるような影響はなかった」としている。これまで公表しておらず、遺族へは今後説明する方針とした。 【地図】京都府精華町の場所 同本部によると、10月7日未明、男性の家族から「家族の意識状態が悪くなっている」と119番があった。消防車と救急車の計2台5人で男性宅へ向かったが、救急車の隊員が道を誤り遠回りになった。本来は隊員同士で道を確認し合うが、無線通信などに追われ指摘が遅れたという。 同本部は、第三者の医師2人の検証を受け「救急活動に問題はなかった」と判断。通報した家族や報道機関に公表しなかった。10月7日付で、出動した隊員5人を口頭での厳重注意処分とした。 荒深廣一(ひろかず)消防長は「複数の目で現場を確認するなどの基本動作を徹底し、再発防止に努めていく」とした。また「公表しなかった判断も問題はない。隠蔽(いんぺい)の意図はなかった。隊員たちの間でもさまざまな意見があることは承知している」とした上で「積極的な情報公開の在り方について改めて検討していく」と話した。