最後の卒業証書は「第1471号」77年の歴史に幕…坂出市立瀬居中学校でたった2人の卒業式【香川】
岡山放送
2023年度いっぱいでの廃校が決まっている坂出市の瀬居中学校で3月14日、最後の卒業式が行われました。 式に臨んだのはたった2人の卒業生、77年の歴史に幕を下ろします。 門出の舞台に立つ2人の卒業生が体育館に入場します。卒業式に臨んだのは瀬居中学校の新宅優恵(ゆめ)さんと須鼻晃生さん。小川正晃校長から卒業証書を受け取りました。 「第1470号」 「第1471号」 (瀬居中学校 小川正晃校長) 「卒業生のみなさん、いよいよお別れです。どんな困難があろうとも、自分が心に描いた道を信じ、突き進んでください」 1947年に開校した瀬居中学校、多い時は100人以上いた生徒数は減少が続き、2023年度いっぱいでの廃校が決まりました。特にこの1年間は生徒が2人だけとなり、先生や地域の人たちに支えられながら、そしてお互いに支え合いながら学校生活を送ってきました。 (巣立ちの言葉) 「長い時間をいつも隣で過ごしてきた晃生さん」 「優恵さん」 「唯一のクラスメートは良きライバル」 「そして最高の友でした」 「喜びも悔しさも2人で一緒に分かち合ってきた3年間は永遠の宝物です」 「今まで本当にありがとう」 生徒が少ない分様々な人たちに支えられて迎えたきょうの良き日、たった2人の卒業生は77年間、1471人分の思いを背負い学び舎を巣立ちました。 (新宅優恵さん) 「77年前から瀬居中で学んできた人たちの最後の卒業生が私たちで、プレッシャーもあったが、私たちが最後の卒業生で良かったと思われるように頑張った」 (須鼻晃生さん) 「卒業してめちゃくちゃ悲しいが、瀬居中学校で作った思い出を胸に高校でも頑張りたい」
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