(写真左より)原田衛(東芝ブレイブルーパス東京)、トッド・ブラックアダーHC(同)　(C)JRLO

東芝ブレイブルーバス東京が初のファイナルへ駒を進めるのか、東京サンゴリアスが2年ぶりとなる決勝進出を手繰り寄せるのか。5月17日『NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 プレーオフトーナメント』オンライン取材が行われた。2位東芝ブレイブルーパス東京のトッド・ブラックアダーHCとHO原田衛バイスキャプテン、3位東京サンゴリアスの田中澄憲監督とHO堀越康介キャプテンが今季3度目の府中ダービーに向けて、意気込みを語った。 【PHOTO】田中澄憲監督(東京サンゴリアス)、堀越康介(同) ブラックアダーHC「自信を持って送り出せるメンバー。自分たちを信じるメンバーが揃っている。エネルギーも満たされ、ワクワクした状態で試合に臨める」 原田副将「シーズン通り同じ準備ができた。1週間通していい練習できた感覚がある。あまり気負い過ぎずに、せっかく4チームに残れたので、しっかり楽しもうと準備してきた」 田中監督「最初からFW6人で行くつもりだった。東芝戦は前回もそうだが、20何フェーズ粘られてFWの疲労度も高かった。スタートから出し惜しみすることなく全力でいってほしい。そこでしっかりファイトして、フィニッシャーのFWが勝負どころで強いプレーをしてほしいという判断をした」 堀越主将「100%の準備をしようと先週から言ってきた。どういうエフォートをするか、練習中から高めながらやってきたので、試合で100%出そうとずっと声をかけてきた」 SH流大の不在はどう影響するか問われた両監督は? ブラックアダーHC「彼が素晴らしい選手だと認めた上、自分たちにフォーカスしてやることが重要だと思っている」 田中監督「今回、流がゲームに間に合わなくて、FW6人にしているので、バックスリーを1枚入れるか、SHのリザーブを入れるかでコーチ陣で話して決めた。直人に負担は掛かるが80分やれるし、実際『ラグビーワールドカップ』でもやっている。不測の事態では(髙本)幹也がカバーをすることになる」 桐蔭学園の先輩後輩であるHOはマッチアップを楽しみにしていた。 原田副将「個人的な意見ではあるが、サントリーは誰が見てもいいラグビーしていて、ずっと昔からアタッキングラグビーで継続してトライを取るところが自分たちとしては嫌だし、やっていて楽しい。ディフェンスで抑えられたら自信になる。ひとつではないが、鍵となるのがセットプレー。ラインアウト、スクラムで負けたら話にならないので、そこは大事になると思う。僕のトイメンも高校の先輩なんで負けたくないし、しっかりプレッシャーを掛けたい」 堀越主将「FWとしてはFW勝負に絶対になるので、前半から飛ばして戦うイメージはある。東芝とやる時は必ずフィジカルファイトのところが一番タフだし、一番楽しいと思える。僕個人としてそこを楽しみたい。(原田は)このリーグが始ってからすごい成長しているなと見ていた。スクラムは強く、キャリーも速くて、すごい楽しみ。高校では入れ替わりだが、中学と高校は同じグラウンドだったので朝練で一緒に練習していて、プレーオフのトイメンでやれることにすごくワクワクしている」 ブラックアダーHCは選手主導で準備を進めるほどのチームの成長に目を細めた。 「これまではコーチがメインで引っ張ってきたが、最終ブロックに入って選手たちが引っ張っていく形になった。一番のキッカケはリッチー(・モウンガ)とシャノン(・フリゼル)がいること。リッチーはドライバー。チームを力強くドライブしてくれる。コーチ陣もコーチングはしているが、選手に自信を与えてしっかり引っ張っていく形ができている。リーチ(マイケル)や衛も気負うことなく彼らのプレーができていると思う」 田中監督は戦線復帰するWTBチェスリン・コルビへ期待を寄せた。 「やっぱりスピード。リアクションのスピードもボール持った時のスピードも練習でもちょっと違うと感じた。スピードを生かして、ボールを持った時も持っていない時も相手の脅威になってほしい。相手のモウンガがいろんなことをやってくると思うので、チームを救ったり、逆にチームにエネルギーを与えてほしい」 試合登録メンバーは以下の通り。 【BL東京】 1木村星南、2原田衛、3小鍜治悠太、4ワーナー・ディアンズ、5ジェイコブ・ピアス、6シャノン・フリゼル、7佐々木剛、8リーチ マイケル、9杉山優平、10リッチー・モウンガ、11桑山淳生、12ニコラス・マクカラン、13セタ・タマニバル、14ジョネ・ナイカブラ、15松永拓朗、16橋本大吾、17三上正貴、18眞壁照男、19アニセ サムエラ、20伊藤鐘平、21髙橋昴平、22森勇登、23マイケル・コリンズ 【東京SG】 1森川由起乙、2堀越康介、3垣永真之介、4サム・ジェフリーズ、5ハリー・ホッキングス、6下川甲嗣、7山本凱、8ツイ ヘンドリック、9齋藤直人、10髙本幹也、11チェスリン・コルビ、12イザヤ・プニヴァイ、13尾﨑泰雅、14尾﨑晟也、15松島幸太朗、16宮﨑達也、17小林賢太、18中野幹、19トレヴァ・ホゼア、20桶谷宗汰、21タマティ・イオアネ、22中村亮土、23江見翔太 果たして、BL東京が二度あることは三度あると証明するのか、それとも、東京SGが三度目の正直で勝利を飾るのか。『NTTリーグワン2023-24 プレーオフトーナメント』準決勝・BL東京×東京SGは5月19日(日)・秩父宮ラグビー場にてキックオフ。もうひとつの準決勝・埼玉WK×横浜Eは18日(土)・秩父宮、3位決定戦は25日(土)・秩父宮、決勝は26日(日)・国立競技場にて開催。チケット発売中。BL東京×東京SGの模様は日本テレビ(関東ローカル)にて生中継。