前原滉×小西桜子 映像業界で起きた実話基にした映画『ありきたりな言葉じゃなくて』12.20公開&特報解禁
<コメント全文>
■若林邦彦(テレビ朝日映像 代表取締役社長兼エグゼクティブプロデューサー) 3年前の4月の終わり、私は日比谷の映画館で『ノマドランド』を見ていました。数日前にアカデミー賞作品賞、監督賞、主演女優賞をとった映画でした。いい映画でした。 そしてその時私は同時に「そうか、私たちも映画を作ろう」と思いつきました。 『ノマドランド』のように、半ドキュメンタリー的なタッチはテレビ朝日映像のディレクターたちが最も得意とするところだと思ったからです。だとするならテレビ朝日映像の社員がオスカーをもらったっていいじゃないか、と妄想しました。自前の企画で、自前の脚本で、自前の監督で、そしてなにより自前の製作費でこの映画はスタートしました。 あれから3年半。『ノマドランド』とは似ても似つかない自前の映画がようやく出来上がりました。 「テレビ朝日映像社員からオスカー監督を!」。それが私たちの合言葉でした。そんな前代未聞の試みのささやかな第一歩が私たちのこの映画『ありきたりな言葉じゃなくて』です。 ■渡邉崇(テレビ朝日映像社員 脚本・監督) 高校生のころ、映画監督になりたいという夢を持ち、それから27年も経って、やっとオリジナルの映画を監督する機会が巡ってきた。まさか、自社出資によるプロジェクトで夢が叶うとは…! 手探り状態からスタートした映画作り。「ないものねだり」ではなく、「あるもの探し」をテーマに、チームで脚本に取り組みました。演出部も新人だらけ…。でも、出演者のみなさんにも助けられて、この映画は完成を迎えました。 何度か、脳みそねじ切れるんじゃないかというぐらい、考えて悩んだこともありました。でもそういう状態が好きです。きっと主人公の拓也も。人の気持ちを捉えて、ありきたりじゃない言葉で表現しようともがく拓也とりえ。2人の姿から、他人を分かろうとするのを諦めない気持ちを、観客のみなさんに受け取ってほしいです。