町田、湘南と引き分け首位陥落 黒田剛監督は前半に不満「町田を食ってやろうという思いに飲まれた」
◆明治安田J1リーグ▽第13節 湘南0―0町田(11日・レモンS) 町田は湘南とスコアレスドローに終わり、首位の座を神戸に奪われて2位に後退した。黒田剛監督は前半、球際の攻防で湘南に流れを奪われた点を指摘し「湘南さんの勢い、また(試合前首位の)町田を食ってやろう、という思いに飲まれた感があった。そこは我々の甘さと捉え、次のゲームでもう一度引き締めたい」と語った。 前半4分、右サイドを破られて決定機をつくられるなど、序盤から湘南に押し込まれた。指揮官が「我々の右サイドから、入れ替わられるような状況が多かった。足がうまく動いていなかったようなところは今日の大きな反省材料」と語ったように、立ち上がりのチャンスで流れをつかんだ湘南に一瞬の出足で上回られ、セカンドボールもなかなか拾えない状況に。FWオセフンへのロングボールで状況を打開しようと試みたが、湘南も人数をかけてこぼれ球には対策しており、押し込まれる時間帯が続いた。 GK谷の好セーブもあり、シュート9本を許しながらも0―0で迎えたハーフタイム。黒田監督は選手達にゲキを飛ばし「まだ戦ってもいないし、気持ちが前面に出ていない」という点と「(攻撃が)セフン一辺倒となっている」点を指摘。ハーフタイムにMF藤本を投入し、左サイドで先発したU―23日本代表MF平河を右サイドに。守備強度も高い平河で右サイドの守備を修正すると、同11分にはFW荒木のポストプレーから右サイドで抜け出した平河の高速クロスに、FWオセフンが合わせてネットを揺らした。3試合連続ゴールで先制点かと思われたが、VARで荒木のポジションがオフサイドと判定されてゴールは取り消された。 さらに後半16分にはベンチスタートだったU―23日本代表FW藤尾がピッチへ。直後に平河の突破から決定機を迎えたが、ヘディングシュートはバーに嫌われた。その後は互いに決め手を欠き、スコアレスドローに。「3試合連続のクリーンシートというところは評価に値するが、まだまだ我々が目指すところは上にある」と黒田監督。無失点には一定の評価を与えたが、次戦に向けて課題の修正を誓っていた。
報知新聞社