中国人民銀、今年「適切な時期に」金利引き下げの公算=FT
[北京 3日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は、2025年の「適切な時期」に金利を現在の1.5%から引き下げる可能性が高いとの見方を示した。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が3日、人民銀による同紙へのコメントとして報じた。 中国の主要金利は7日物リバースレポ金利で、昨年9月下旬に1.7%から1.5%に引き下げられた。 人民銀は「金利調整の役割」を優先し、融資拡大のための「量的目標」から軸足を移す考えも示した。 「質の高い発展の要件に合わせて、こうした量的目標は近年段階的に廃止されてきた」とし、「中国人民銀行は金利管理の役割にさらに注意を払い、市場志向の金利の形成と伝達を改善する」と述べた。 金融緩和観測を背景に中国の10年債利回りと30年債利回りは3日、ともに過去最低を付けた。 中国は12月に開いた中央経済工作会議で、景気底上げに向けて財政出動を拡大するとともに、金融緩和を行う方針を決定。「適切な時期」の利下げと銀行預金準備率引き下げの方針を決めた。 アナリストは、資金調達の伸びにおける資本市場の役割に金利改革とともに経済の深い構造改革も必要と指摘する。