習近平健康不安説が再浮上…訪欧時に携帯したナゾの「黒コップ」
習近平主席の前に置かれた見慣れないコップ
習近平主席は、5月5日から10日まで、フランス、セルビア、ハンガリーと、5年ぶりに欧州を訪れた。最初の訪問国フランスでは、ピレネー山脈までマクロン大統領がお供する歓迎ぶり。セルビアでは、中国側の要望で、数万人の市民が広場に集まって習近平主席への「ヤラセ熱狂」を演出。ハンガリーでも、オルバン首相がひっきりなしに、習主席を誉めそやした。 これぞ大阪の「美」の極み! “使ってなんぼ”天満切子のきらめき 5月6日のマクロン大統領との中仏首脳会談では、会談の内容よりも、別のことが話題を呼んだ。それは会談の間、習近平主席の前に置かれた、黒いカップだ。 マクロン大統領の前には、ミネラルウォーターが入った普通のガラスコップが置かれていた。だが、習主席の前には、見慣れない黒のカップ。 それは同日、中仏首脳会談に先駆けて行われたEU(欧州連合)のフォンデアライエン欧州委員長を加えた3者会談でも、同様だった。習近平主席の前にだけ、黒カップが置かれていたのだ。 映像で見ると、実に奇妙な光景だった。「あの中には、一体何が入っているのだろう?」と訝(いぶか)りたくなってくる。 中国国内で行われる会議では、「習近平の二つのカップ」は有名だ。他の人はカップが一つで、そこには茶が入っている。だが習主席の前にだけ、カップは二つ置かれている。かつカップの中央の部分(茶などを注いで半分まで注がれる位置)に、線が引かれているのだ。 以前、この話は本連載でも取り上げたが、一つのカップには茶が、もう一つのカップには特製の漢方薬が入っている。
疑われる健康不安
そのことからも疑われているのが、習近平主席の健康不安だ。図らずも今回、再び「黒カップ」によって健康不安説に火がついた。 実際、今回のヨーロッパ歴訪の映像をつぶさに見ると、習近平主席の歩く姿が、やや不自然だ。何かの後遺症があるように見受けられるのだ。 今回の習主席のヨーロッパ歴訪で、もう一つ話題を呼んだことがあった。それは、専用機を降りる時に、彭麗媛夫人と手を繋いでタラップを降りてきたことだった。 だが、こちらも映像をよく見ると、習近平主席が彭麗媛夫人に支えられているように見受けられる。かつ降りた先に敷かれた赤絨毯の上を歩く様子も、儀仗隊の派手な歓迎とは裏腹に、歩幅は小さく、やや不安定だった。特に、左足にかすかに異常があるようだった。 そう言えば、CCTV(中国中央電視台)などの報道画面では、習近平主席の歩く姿は、短く編集されていた。儀仗隊が現場でただ待機する単純な画面は長く放送されたのに、習近平主席の歩く姿は、いつでも一瞬しか映さなかった。隠したいことがあるからではないだろうか。 ただ、習近平主席が特別な「黒カップ」を用いたことに対しては、異説が3つある。第一に、コップから個人のDNAを採取されないようにしていたというものだ。第二は、習主席は潔癖症かつ被害妄想で知られているので、疑物の混入を防ぐためというものだ。第三は、自分は特別な存在だと強調する意味があったというものだ。 だが、この3つの説は、いずれも説得力に欠ける気がする。古稀という習近平主席の年齢から見て、生活習慣病も含めて、何かの病気にかかっていてもおかしくない。「黒カップ」の中身は、やはり漢方薬なのだろう。漢方薬は色がつくので、黒いカップで中身を隠したと考えられる。