本当に頼りになるのは誰?親の入院・介護で孤独にならないために
親のかかりつけ医選びで失敗しない!チェックリスト
「事故で緊急搬送されるようなケースは仕方がありませんが、いきなり大病院に行っても望むような治療を受けられるとは限りません。それこそ、“運”を天に任せるようなもの。親本人はもちろん、家族が頼れるかかりつけ医を持つこと=いい病院選びにつながるのです」(長尾さん) ■あなたの親にはかかりつけ医がいる?チェックリスト 【いる】人:その医師は次のうちいくつ当てはまりますか? ・往診もしてくれる ・親や家族ともウマが合う ・親より若い ・親の住んでいる家から近い ・相談しやすい ・すぐ専門医を紹介してくれる ・専門医と併診で診てくれる 往診や担当の科を掲げていなくても、問い合わせて応じてくれるなら、かかりつけ医として適当です。2つ以下しか当てはまらない場合は、かかりつけ医とは言えないかもしれません。 【いない】人:親のかかりつけ医はこう探しましょう ・親が軽い風邪などになったとき、受診して診てもらいましょう ・タクシーの運転手さんに評判を聞いてみましょう ・商店街などで地元の口コミを聞いてみましょう ・ホームページもよく見ましょう タクシー運転手さんには生の声が集まります。「いる人」に挙げたチェック項目が当てはまる人こそぴったりな医師。 「普段よく通っている」という程度では、かかりつけ医とは呼べません。在宅医療を選んだ場合に、できれば最期まで診てくれる人が本当のかかりつけ医。信頼できる医師が親の身近にいる場合は、「往診してくれますか」と率直に尋ねてみるといいでしょう。快く「しますよ」と言ってくれたら安心です。ダメだったら親が元気なうちに探し始めましょう。 次回はいざ親が入院・介護となったときのかかりつけ医の頼り方や、かかりつけ医にまつわるQ&Aを紹介します。 取材・文=原田浩二(ハルメク編集部)、イラストレーション=鈴木あり ※この記事は、雑誌「ハルメク」2019年12月号を再編集しています
雑誌「ハルメク」