しずるが語る、「歳を重ねて、自分たちの届けたい笑いも変わってきた」
東京・本多劇場にて上演中の舞台『天才バカボンのパパなのだ』に日替わりで出演しているしずるの二人。ライス、サルゴリラとともに、吉本興業でいま注目の演劇集団「メトロンズ」にも所属し、前回の舞台公演は連日完売の人気ぶり。 【写真】舞台公演は連日完売! しずるの今を見る!! 芝居の経験は、芸人としての活動にどのような影響を与えているのかーー? じっくりお話をうかがいました。
――1月に上演されたメトロンズの第6回公演『寝てるやつがいる!』は全公演完売、追加公演も即完売しましたね! 村上 やー、ラッキーだなあと思います。もちろん頑張ってきていないわけじゃないけど、巡りあわせがよかったんだなと。4月からは主演ドラマもやらせてもらえるのも(『向かいのアイツ メトロンズ連続ドラマ』/BS松竹東急ドラマ)、風が吹いてきてくださっているな!と。 ――吹いてきてくださっている、んですね(笑)。 村上 まあね、これまで何度も勝手に調子に乗っては鼻をへし折られることを経験してきているんで、こういう上り調子に見えるときほど褌を締めなおさなきゃいけないんだろうなと思っています。って、なんかすごい、おじさんっぽいな。20代のときは「よっしゃ行くぞ!」と勢いよく突っ走っていたと思うけど、今はどこに落とし穴があるかわかんないってことを知っちゃってるからなあ。いやですねえ、大胆にいったほうがいいこともあるって、知ってはいるんだけど。 KAƵMA サルゴリラがキングオブコント2023で優勝したのもやっぱり大きかったです。前回の舞台にとっては決定打でしたね、きっと。そのご祝儀で人が集まってくれたのだとしたら、一過性のブームにならないようにしなきゃいけないって危機感もある。まあ、内容の評判も悪くなかったよね。 村上 うん。飛躍的な成長をしているとは言えないかもしれないけど、衰退も後退もしていないはず。たぶん僕たち自身の力の入れ具合は変わっていないんですよ。第1回公演の『副担任会議』もアンケートの声は悪くなかったし、今来てくれているお客さんが、第1回に比べてめちゃくちゃ熱量が高いという感じもしない。ただ、おもしろがってくれる人たちの数だったり、アンケートの声がじわじわ増えてきている実感は着実にある。ありがたい。