【解説】能登半島地震 3年の群発地震活動エリアから活動範囲拡大
■150キロに及ぶ震源断層 時間経過と地震活動は?
この図は、時間経過と余震がどのような場所でおきているかを示したものです。能登半島の広いエリアで地震がおきていて、6日も能登半島の西側の海域を震源とする浅い地震で震度6弱の揺れとなっています。
■北海道南西沖地震に“匹敵” 内陸型地震では地震回数トップクラス
国内でおきた陸のプレートでの主な地震回数の比較です。(マグニチュード3.5以上) 一般的に大きな地震がおきると、時間経過とともに地震は、減少していきますが、なかには余震活動が活発なものもあります。「2024年能登半島地震」では、8日午前9時までに452回の地震が発生、地震が多かった1993年の「北海道南西沖地震」に次ぐ回数となっています。 地震が多い理由について、地震の規模が大きかったこと、震源域が約150キロと広く、震源が浅い地震のため、活発な地震活動になっているとみられます。
■今後の注意点は
地震の専門家で、環境防災総合政策研究機構の草野富二雄さんによりますと、依然として地震活動が活発なため新たな崖崩れや家屋の倒壊に注意してほしいとしています。また建物が大きく損傷しているため、できる限り安全な場所で過ごしてほしいと話しています。さらに海域での大きな地震が発生した場合には、津波にも十分な注意が必要です。 気象庁は8日午後、会見を開いて今後の地震の見通しについて説明をおこない、「今後1か月程度、最大震度5強程度以上の地震に注意してほしい」としています。 また2023年12月までの、一連の群発地震活動に比べて地震活動の範囲は広がって、広範囲で強い揺れを観測しているということです。海底で大きな地震おきれば津波にも注意してほしいとしています。