奈良3区・田野瀬太道氏が5回目の当選 「国を前へ進める」決意語る
衆院選奈良3区で、文部科学副大臣や文科委員長など4期の実績と強固な地盤を背景にした自民党前職の田野瀬太道氏（50）が、5回目の当選を確実にした。当選確実の連絡が入ると、奈良県橿原市の橿原神宮会館に詰め掛けた支持者から大きな拍手がわき起こった。 会場に姿を見せた田野瀬氏は「多くの支援をいただいた。奈良がさらに光り輝き、この国を一歩も二歩も前へ進めるべく力を尽くしたい」と決意を語った。 田野瀬氏は選挙期間中、「今回は自公政権の継続を選ぶかどうかの極めて重要な選挙」と強調。「裏金」問題で全国的に自民批判が強まる中、「逆風を日々感じるが、私はいわゆる裏金とは無関係。奈良と国のためにしっかり仕事をさせてほしい」と訴えた。 公約では、物価高を上回る賃上げによる経済再生、南海トラフ地震や水害などへの防災対策、京奈和自動車道整備などを主張。県全体の約8割を占める広大な選挙区をくまなく回り、個人演説会もこまめに開いて着実に支持を広げた。 野党は立憲民主党、日本維新の会、共産党の各候補が、自公政権批判や抜本的政治改革などを前面に押し出したが、反自民票が分散したこともあり及ばなかった。
