マスク氏のスペースX、企業評価額53兆円…新興企業で世界最高額
米ブルームバーグ通信は2日、米宇宙開発企業スペースXの企業評価額が3500億ドル(約53兆円)に上る可能性があると報じた。実現すれば世界の新興企業で最も高い額となる。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は米国のトランプ次期政権で新設される「政府効率化省」のトップに指名されており、規制緩和などの優遇が受けられるとの見方が背景にある。 【動画】スペースXが開発中のロケット、トランプ氏が視察
スペースXは非上場企業で、現在の評価額は2000億ドル。報道によれば、同社は投資家と評価額の大幅な引き上げについて協議しているという。
「TikTok(ティックトック)」を運営する中国バイトダンス(2250億ドル)や、対話型AI(人工知能)サービス「チャットGPT」を開発した米オープンAI(1570億ドル)を上回って世界最大の非上場企業になる。
上場企業と単純比較はできないが、日本最大のトヨタ自動車の時価総額(約42兆円)も上回る水準となる。(ニューヨーク支局 小林泰裕)