「ティッシュ配りの要領で自撮り画像を配り続け」倉持由香が足掛け13年で攻略した高い目標「コンプレックスは、他人と違うから武器になる」
その後に出したイメージDVDがAmazonランキングで1位を獲得して、「ほら!効果があります!」と数字でマネージャーさんを説得することには成功しました。ですが、私の一番の目標にはまだまだ遠かったですね。
■最終目標から逆算して、中目標、小目標を攻略していく ── 目標というのは? 倉持さん:グラビアアイドルとしての私の最終目標は『週刊プレイボーイ』の表紙に載ることでした。その目標を達成するためにはどうすればいいのかを逆算したんです。
『週プレ』の表紙に載った方は、その前にどの雑誌の表紙をやったんだろう、その雑誌の表紙に載るにはどうすればいいんだろう、と調べていくと、同じ雑誌の巻末や巻中のグラビアをやっている。じゃあそこに出るには、写真集やDVDがどれくらい売れればいいんだろう、と逆算していきました。「週プレの表紙」というラスボスを倒すために中ボス、小ボスの攻略方法を考えていくのは楽しかったですね。 ── 戦略的ですね。 倉持さん:最終目標から逆算して、中目標、小目標を決めるのはおすすめです。中目標、小目標がないまま「ビッグになるぜ!」とか「売れてやる!」という気持ちだけでやっているといつの間にか迷子になっちゃうけれど、道しるべがあると「今やっていることは最終目標につながっているはず」という自信が持てますよね。小さい目標を達成することで、自己肯定感も上がります。
── そうして着実に目標へ近づいていかれたのですね。 倉持さん:「尻職人」として、『週プレ』でも巻中や巻末でグラビアをやらせていただきました。でもなかなか表紙になれない。仲のいい担当編集者さんに「どうして表紙になれないんですか」と相談したら、「倉持はSNSで尻を出しすぎて、新鮮味がない」と言われてしまったんです。『週プレ』の表紙になるために知名度を上げようとやってきたことが、ここで足を引っ張ってしまうのか…と思って、そのとき初めて心が折れそうになりました。