NY株、2年連続で上昇 利下げ、AIブームを追い風に
【ニューヨーク共同】12月31日のニューヨーク株式市場は2024年最後の取引となり、ダウ工業株30種平均は3営業日続落となる前日比29.51ドル安の4万2544.22ドルで取引を終えた。米利下げや人工知能(AI)ブームを追い風に、年間ベースでは12.9%と2年連続で上昇した。 米連邦準備制度理事会(FRB)は9月、4年半ぶりとなる利下げを決定。景気後退を避けつつ物価上昇を抑える経済の「軟着陸」実現への観測が高まった。エヌビディアなど半導体関連株への投資熱も相場を支えた。 11月の米大統領選でのトランプ氏勝利を受け、減税や規制緩和への期待からダウ平均が初めて4万5000ドル台に乗せたほか、ナスダックも2万ポイントを超えて「トランプ相場」の様相を呈した。 ただ、トランプ政権が再始動する25年は、米中関係悪化やインフレ再燃が米経済を減速させるリスクがある。米系証券会社のエコノミストは「先行きは不透明で、相場が乱高下する展開もあり得る」との見方を示した。