ナイジェリアで相次ぐ雑踏事故、32人死亡 食料配布に住民殺到
(CNN) ナイジェリアで21日に行われた食料配布のチャリティーイベントで雑踏事故が相次ぎ、警察によると少なくとも32人が死亡した。 警察の22日の発表によれば、南東部アナンブラ州のオキジャでは、集会所で開かれたイベントで22人が命を落とした。 国営ラジオによれば、この会場ではクリスマスを控えて支援が必要な女性らに米を配るイベントが開かれており、数百人が詰めかけて押し合いになった。 犠牲者には女性や高齢者、妊婦、子育て中の母親、子どもが含まれる。 同じ日に首都アブジャでも、地元の教会で開かれた食料配布のイベントに1000人以上が殺到。子ども4人を含む10人が死亡した。 ナイジェリアでは数日前にも南西部オヨ州イバダンで群集事故が発生し、子ども少なくとも35人が死亡していた。 ボラ・ティヌブ大統領は21日の事態を受け、ラゴスで予定していたレガッタ観覧を中止。州当局などに対し、群衆管理対策の厳格化を促した。 2023年に就任したティヌブ大統領は、燃料補助金の廃止などの経済改革を断行。ガソリン価格はほぼ3倍に跳ね上がり、物価や為替レートにも影響が及んで、ただでさえ生活が苦しかった国民は一層の窮状に追い込まれている。