１８日午後６時１０分頃、千葉県柏市高柳の住宅敷地内で、「男女２人が血だらけで倒れている。女の人の争うような声が聞こえた」と、近隣住民から１１０番があった。住人の渡来敏明さん（５９）と妻礼子さん（５９）が敷地に倒れているのが見つかり、いずれも搬送先の病院で死亡した。胸や腹に刺された痕があり、県警は殺人事件として捜査している。 【写真】男女２人が倒れていた現場付近

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死亡した２人が倒れていた住宅の敷地付近を調べる千葉県警の捜査員ら（１８日午後１０時３２分、千葉県柏市高柳で）

火災が発生した現場近くの住宅街（１８日午後９時半頃、千葉県柏市で）

（写真：読売新聞）

　この通報から約１０分後、現場から約６００メートル離れた場所で、「隣の家が燃えている」と１１０番があった。住宅８棟が全焼して２人が負傷したほか、火元とみられる平屋住宅の住人と連絡が取れていない。

　捜査関係者によると、連絡が取れていない住人が渡来さん方の事件について何らかの事情を知っている可能性があるという。県警は１９日午前、柏署に捜査本部を設置した。

　現場周辺は１８日夜から警察車両や捜査員が集まり、物々しい雰囲気に包まれた。近くに住む男性（７０）は「犯人が捕まるまでは、少なくとも戸締まりをしっかりしたい」と話していた。

　近くには複数の小学校があり、市と市教育委員会は１９日、現場近くの学校周辺などに防犯パトロールカーを巡回させて警戒にあたったほか、ＳＮＳでも注意を呼びかけた。児童らは通常通りに登校したが、一部の小学校は集団下校などの対応を検討している。