月間MVPを受賞し笑顔の日本ハムレイエス（撮影・黒川智章）

　日本ハムのフランミル・レイエス外野手（29）が10日、8月度「大樹生命月間MVP賞」に選出された。同賞受賞は初。北海道移転後の球団外国人選手の受賞は、セギノール（04年3・4月度と06年9月度）、レアード（16年5月度と17年5月度）に続いて7年ぶり3人目になる。 【写真】福田を膝の上にのせて座るレイエス 　開幕時は日本野球に適応しきれずにいたが、5月中旬から約1カ月2軍で打席数をかけて調整し、6月15日の1軍再昇格以降は、徐々に順応。7月以降はスタメンに定着し出場試合も増え、8月は23試合で77打数31安打（8本塁打）、打率4割3厘と活躍して、2位と好調なチームを支えた。エスコンフィールドで行われた会見では「ファームに行った経験もありながら、試合にこうして出させてくれている新庄監督ですとかコーチ陣には感謝したい。そういった一連の流れのなかで受賞できた賞だと思っているので、うれしい」と感想を口にした。 　8月2日ソフトバンク戦から月をまたいで9月4日ソフトバンク戦まで、球団記録を更新する25試合連続安打をマーク。この間、9試合で複数安打を放つなど、コンスタントに数字を上げていた。結果を出し続けてきた理由は「対戦する投手に対する研究ですとか情報を集めてから打席に向かうというのは続けている。チームスタッフにもサポートをいただいている。どういった形で自分を攻めて来るのかというところをビデオとかデータをしっかり見て研究して打席に立つようにはしている」と説明した。 　会見の最後では熱い“日本ハム愛”を口にした。 　レイエス　ファイターズの雰囲気が一番好き。これまでいろんなチームでプレーしてきた中で、最初の方は、緊張してなかなか周りの人と話せなかったりとかあったんですけど。（キャンプ地の）名護でチームに合流したときに、いろんな人が話しかけてきてくれて。3日以内で自分のロッカーの列の人を全員覚えた。というのも、僕が言ったわけではなくて、いろんな人が話しかけてくれるっていうのがうれしくて。初日のチーム練習とか、いろんな雰囲気とか状況とか見ている中で、このチームは強くなると思った。 　愛称は「モーレ」。積極的かつモーレツな仲間のアプローチが、月間MVP受賞につながった。