新いばらき大使にパリ五輪フェンシング金メダリストと芥川賞作家 駐日ジョージア大使も
茨城県は、パリ五輪フェンシング男子フルーレ団体で日本が初の金メダルに輝いたメンバーの1人で水戸市出身の永野雄大さん(26)と、芥川賞を受賞した作家で同県日立市出身の松永K三蔵さん(44)を新たな「いばらき大使」に任命した。同時に県表彰も行われ、永野さんは県民栄誉賞、松永さんは特別功労賞にも選ばれた。 ■両氏とも故郷に思い 大井川和彦知事は、いばらき大使の委嘱状を手渡した後、「2人とも県民の誇りとなるような活躍をされた方。これからは大使として県のPRをお願いしたい」などと期待した。 中学卒業まで水戸市で過ごしたという永野さんは、「栄誉あるいばらき大使をいただけてうれしい。自然が豊かで、食べ物がおいしく住みやすい茨城を盛り上げる活動などに協力し、素晴らしさをPRしていけたら」などと話した。 3年前に作家デビューした松永さんは今年、「バリ山行」で第171回の芥川龍之介賞を受賞。1~2歳頃まで日立市で過ごし、県外に転居後も毎年、夏を茨城で過ごしたという。 大使任命については「祖父母や母の郷里で、幼い頃の思い出がいっぱい詰まった場所。小説家を志した心の原風景でもあり、本当にうれしい。関西(兵庫県西宮市)在住だが、県外から茨城の良さを伝えていきたい」などと抱負を述べた。 ■ジョージア大使も一役 今月7日には、交流サイト(SNS)での投稿が人気で「バズる大使」として知られるティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使もいばらき大使に任命された。4歳で来日し、小学5年の時、父親が理化学研究所で職に就いたため、同県つくば市に居住し、県立牛久栄進高を卒業した。 レジャバ大使は「宇宙開発から田んぼのほとりでホタル狩りまでできる茨城は『日本一の田園都市』。いばらき大使を引き受けたからには、ジョージア大使としての心構えや愛情と変わらぬ気持ちで臨むことを誓う」などと熱く語った。 いばらき大使は、各界で活躍する人に本県の魅力を国内外へPRしてもらうため、県が平成7年度に創設。今月13日現在、大相撲の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)や作曲家の池辺晋一郎さんら133人が務めている。