名声優の悲報また…「フランダースの犬」ネロ役の喜多道枝さん死去 まる子、ドラえもん、のび太、金田一…
また名優が…。今年に入り、昭和・平成の人気アニメを彩ってきたレジェンド声優の訃報が相次いでいる。アニメ「フランダースの犬」の主人公の少年ネロの声などを務めた声優の喜多道枝(きた・みちえ、本名・纓片道枝=おがた・みちえ)さん6日、東京都の自宅で死去した。89歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で行う。喪主は長男真王(まお)さん。 【写真】2004年、舞台「8人の女たち」公開舞台稽古を行い、記念撮影を行う(左から)佐藤江梨子、岡本麗、毬谷友子、山本陽子、木の実ナナ、安寿ミラ、喜多道枝さん、ソニン 喜多さんは「フランダースの犬」のネロ役だけでなく、「オバケのQ太郎」「鉄腕アトム」「リボンの騎士」「怪物くん」「巨人の星」「タイムボカン」「美味しんぼ」など数多くの作品を変幻自在の声色で彩った。声優としてだけでなく俳優としても活動。大河「翔ぶが如く」、「長男の嫁」「時をかける少女」「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」などテレビドラマ出演のほか、栄華や舞台、そしてナレーションなどでも活躍した。 10月に入って発表されたのは、人気アニメ「ドラえもん」の声を四半世紀にわたって演じ、国民的な人気があった声優の大山のぶ代(おおやま・のぶよ、本名山下羨代=やました・のぶよ)さんの悲報。9月29日午後4時23分、老衰のため都内病院で死去した。90歳だった。 今年7月には「ドラえもん」の野比のび太役、「ヤッターマン」ドロンジョ役で知られる声優・小原乃梨子さんが死去。またアニメ「サザエさん」の花沢花子役、「天才バカボン」シリーズのバカボン役などで知られる声優の山本圭子さんも敗血症のため死去した。 6月19日には「パーマン」で主人公のパーマン1号(須羽ミツ夫)役などで知られた三輪勝恵さんが急性肺塞栓のため、80歳で死去。「金田一少年の事件簿」シリーズの金田一一役などで知られる声優・松野太紀さんは6月26日に右大脳出血のため、56歳で亡くなった。 「ちびまる子ちゃん」まる子役のTARAKOさんは3月4日、63歳の若さで死去。「ルパン三世」の峰不二子役や「キューティーハニー」の如月ハニー役など、セクシーな声色で人気だった増山江威子さんは5月20日に肺炎のため88歳でこの世を去った。