ニューヨーカーの特権! NY市内の人気美術館が投票所に
アメリカで11月5日(現地時間)に行われる大統領選の本選挙を前に、各州ではすでに、期日前投票が行われている。NY州では24日から開始され、有権者登録を済ませた人たちが、それぞれに指定された投票所に足を運んでいる。 そうした有権者の中には、美術館で投票するという“特典”が与えられた人たちもいる。今回の選挙で、NY市ではブルックリン美術館(Brooklyn Museum)、メトロポリタン美術館(Metropolitan Museum of Art、MET:メット)、アメリカ自然史博物館(American Museum of Natural History、AMNH)、動画専門博物館のミュージアム・オブ・ザ・モビング・イメージ(Museum of the Moving Image)が投票所になっている。
メトロポリタン美術館のディレクター、 マックス・ホライン氏は館内での投票を可能にしたことについて、アート市場関連のニュースサイト、アートネットニュース(Artnet News)に対し、こう語っている。 「メットは、私たちの地域社会にとってのリソース(資源)としての役割を担うことを約束しています。投票所として、投票へのアクセスをサポートすることを光栄に思っています」 ホライン氏はさらに、近隣に住むすべての有権者に対し、「メットで投票をして、皆さんの声を届けましょう」と呼びかけている。
いっぽう、AMNHは、NY州選出のブラッド・ホイルマン=シーガル上院議員、リンダ・ローゼンタール下院議員、NY市議会のリンダ・ブルーワー議員の要請を受け、投票所を館内に設けることを決定したという。ショーン・ディケーター館長は発表した声明の中で、次のように述べている。 「科学と教育、そして人との関わり合いのための場であることに加え、博物館は私たちのコミュニティにとっての重要なリソースでもあります」 「ですから、投票所としての役割を担い、近隣に住む皆さんが民主主義のもとでの基本的な権利を行使するための便利な、アクセスしやすい投票方法を提供する機会が与えられたことを、非常に嬉しく思っています」