【解析料理】新潟、黒星先行も全員攻撃で12試合連続得点 最高6位2007年のクラブJ1記録に並ぶ
アルビレックス新潟が「全員攻撃」でクラブJ1タイ記録となる12試合連続ゴールをマークした。2-2で引き分けた22日のホームでの川崎F戦。0-1の後半16分にDF藤原奏哉(28)が今季3点目を決め、07年5~8月のクラブJ1記録に17年ぶりに並んだ。 試合終了間際にFW鈴木孝司(34)が勝ち越し点を奪い、勝ち点3を手にしたかと思われたが、最終盤に追い付かれ、期間中の12試合は3勝4分け5敗と負け越し。それでも、劣勢の中でも反撃するなど、4月13日の札幌戦から無得点で終わった試合はない。 07年のチームは鈴木淳監督の下、クラブ史上最高の6位と躍進。ブラジル人FWエジミウソンが19点を挙げ、1人でチーム全得点(48得点)の40%を占める活躍を見せた。連続試合得点期間中は8勝1分け3敗の好成績で、最終的に15勝6分け13敗と勝ち越した。 一方、今季は前半戦を終え、5勝6分け8敗の15位。チーム最多得点はFW谷口海斗(28)の4点にとどまり、17年前のような絶対的なエースFWはいない。だが、14人が得点を挙げ、どこからでもゴールを奪えるのが強み。試合の締め方などに課題は残すものの、07年のクラブ史上最高となる6位以上を目指せるだけの攻撃力は示している。 【石川秀和】