小島慶子 年収130万円の壁の存在意義に疑問「実態と合わなくなっている制度。一刻も早く直した方が」
元TBSアナウンサーでタレント、エッセイストの小島慶子(52)が15日、TOKYO MX「堀潤 Live Junction」(月~金曜後6・00)にコメンテーターとして生出演し、年収130万円の壁について私見を語った。 年収が130万円を超えると、社会保険料の負担が発生し、実質的に手取額が減少するという仕組み。立憲民主党が給付金による補てんを提案している。 小島はこの壁が、実情に合わない価値観のまま存在し続けていると疑問を呈した。「女の人が働く時は、配偶者の年収が十分足りていないから、それを補う分、ちょこっと家計を手伝うために働くくらいなんだから、高い給料はいらない。配偶者が養ってくれているんだから、最悪、クビになったって路頭に迷わないでしょうと、非常に安く使えて切り捨てやすい、使いやすい労働力として設定されてきました」と見解。さらに「“女性もどっちにしても自立する必要がないんだから、女性に払われることが多いお金に関して、そんなに自立を前提とした設計にしなくていいでしょう?”というのが、今も残っている」と指摘した。 今では夫婦の男女共働きも当たり前の時代。法整備がされたころと、考え方自体が合わなくなっているというのが小島の考え。「完全に実態と合わなくなっている制度を、一刻も早く直した方がいいと思う」と持論を述べた。 一方で、「それで生活が苦しくなる人が出ないようにするということは本当に必要」と、慎重さが求められる作業であるとも指摘。「そのための国の出費というのは、新しい構造に国が変わっていくための必要経費として、支払うべきだと思う」と、国が身を切って改革を進める必要性を口にした。