Suiがドバイにインキュベーション・ハブ開設、ソリューションをその場ですぐに提供
Suiは、ブロックチェーン開発者や起業家をインキュベーションするためのハブをドバイに開設した。 Suiの開発元Mysten Labsの共同創業者で、チーフ暗号技術者のコスタス・チャルキアス氏は、ギリシャ出身でカリフォルニアからドバイに移住した。同氏は、ソリューションエンジニア軍団をドバイに集めることが自身のビジョンと語った。 「ギリシャの英雄レオニダスのように、我々は開発者の軍団を連れてくる。そして、最初の月に大成功を収めることができれば、おそらく『レオニダスの300人』(編集部注:スパルタのレオニダス王は、300人の精鋭部隊でペルシアの大軍と戦ったとされる)のようなものを作ることができるだろう」と同氏は述べた。 「最初は小さな軍団だが、優れたブレーンを連れてくる」 チェルキアス氏は、政府機関は問題解決のためにブロックチェーン・ソリューションを必要していると考えており、開発に日数を費やすのではなく、ハブであればスマートコントラクトを活用してほぼその場でソリューションを開発できると述べた。 「あなたがアイデアを語っている間に、我々は2時間でPoC(概念実証)を開発できる。他のブロックチェーンは、その場でPoCを開発することでできない。これは初めてのことだ」 ハブは、現地のブロックチェーン企業Ghaf Groupと提携。ハブの世界展開音第1号となる予定とMysten Labsは述べた。 ドバイは、規制やライセンス取得プロセスが比較的明確なことから、Web3コミュニティを惹きつけており、バイナンス(Binance)、Crypto.com、OKXといった暗号資産取引所が認可を取得している。 「UAEは取引ではトップだが、実際の開発ではそうではない。我々のビジョンは、ハッカソンや実装の中心となることだ」 当初、ハブは政府のデジタル化を支援することを望んでいるとチャルキアス氏は付け加えた。 同氏をはじめとするMeta(メタ、旧フェイスブック)のスタッフが開発したSuiは今年2月、TVL(預かり資産)で、カルダノ(Cardano)、ニア(Near)、アプトス(Aptos)などを上回った。一部の人にとっては、Suiはソラナ(Solana)よりも優れたブロックチェーンとなっている。 関連記事:DePINプロジェクト「Chirp」、ソラナではなくSui(スイ)を選んだ理由 「我々はドバイでソリューションエンジニアリングに取り組んでいる。我々はこの地域に投資したい。エンジニアリング能力を持ち込みたい。私はソリューションエンジニアを連れてきている。ドバイで毎月、3日間寝ずにハッカソンを開催したい」 |翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:ドバイで開催された「Future Blockchain Summit」に登壇した、Mysten Labsの共同創業者兼チーフ・クリプトグラファーのKostas Chalkias氏(Amitoj Singh/CoinDesk)|原文:Sui Launches ‘Incubator’ Hub in Dubai for ‘On the Spot’ Solution Engineering
CoinDesk Japan 編集部