【名古屋市長選】後継指名を受けた広沢氏がやや優位 大塚氏が激しく追う
情勢調査では広沢氏が一歩リード
メ~テレと朝日新聞は14日と15日、インターネットによる情勢調査を行い、取材で得た情報と合わせて情勢を探りました。 それによりますと、広沢氏が一歩リードし、大塚氏が激しく追う展開となっています。 広沢氏は日本保守党から推薦を受けていますが、自民支持層の4割、立憲支持層の4割から支持を得ています。選挙のかぎを握ると言われる無党派層の6割から支持を得ています。 大塚氏は自民、立憲、国民、公明から推薦を受けていますが、自民支持層の5割、立憲支持層の5割しか固められていません。無党派層の3割から支持を得ています。 ただ、投票態度を明らかにしていない人が5割いて、今後情勢は変わる可能性があります。
世代別の行政サービスの充実を
支援者とともに栄から大須まで歩くのは、政治団体の共同代表、尾形慶子氏(67)。 街頭では演説で支持を訴えます。 「河村市政は、皆さんが本当だったら受け取るべき医療とか教育保育、そういった行政を削って、そして名古屋の職員を削って毎年100億円を捻出して、それをお金持ちに献上する。これのどこが減税なんですか。まやかしの減税です」(尾形慶子氏) 現在の市民税の減税施策について、毎年100億円を市民から“奪ってきた”として、強く批判。施策は継続せずに、世代別の行政サービスを充実させたいと訴えます。 「子育て世代の皆さんには給食をタダに。若い方たちには、奨学金返済支援を毎月2万円で年間24万円。お年寄りには補聴器の購入に5万円。介護保険料の引き下げを行います」(尾形氏) 尾形氏に推薦を出す共産党からは、小池晃書記局長が応援に駆け付けました。 選挙戦も残り1週間を切って、尾形さんはーー 「何とか支持を広げて当選したい」(尾形氏) 情勢調査によると尾形さんは共産支持層の一部から支持を得ていますが、支持の広がりがみられません。
河村市政の継続か刷新か
元会社員の太田敏光氏(76)は、名古屋城天守の木造化を中止し、耐震化することなどを訴えています。 旅行会社社長の水谷昇氏(61)は、巨大テーマパークを誘致して経済を活性化することなどを訴えています。 元大学講師の不破英紀氏(64)は、診断が難しい長期の患者への支援などを訴えています。 元自治大学校教授の鈴木慶明氏(85)は、市民ファーストを掲げ、持続可能な賃上げを進めたいと訴えています。 情勢調査によると、鈴木氏、水谷氏、太田氏、不破氏はいずれも厳しい戦いです。 15年続いた河村市政の継続か刷新か―― 名古屋市長選挙は24日に投票が行われ、即日開票されます。