【A東京vs長崎3連戦が激熱】伊藤拓摩&大司の兄弟GMが約束「熱い試合をお見せします」
日本代表の活躍で激変する日本のバスケ界…だからこそチャンスを逃したくない
――拓摩さんはアルバルクの後にまたアメリカに行きましたが、戻ってきて長崎ヴェルカの立ち上げに参画することになります。アメリカでの経験は活かされてるんでしょうか? 拓摩 アメリカの社会においてはバスケットボール、プロスポーツの存在意識がすごくあって、それがないと困るという人がたくさんいるし、あることで地域の人たちの幸福度が上がるのを間近で見てきたので、長崎はそういうクラブでありたいというところを第一に考えました。NBAのチームを見たり、Gリーグで働けたというのはすごく大きいと思います。 ――まだ3シーズン目なのにホームの雰囲気がすごいそうですね。 拓摩 これは3時間くらいいただかないと話しきれない(笑)。いろんなことの積み重ねではありますが、長崎の人、全国の人をワクワクさせるというのがクラブの理念で、そこからHAS ITというヴェルカのスタイルを作って、見ている人が楽しい、応援したくなるというのが根づいてきたところかなと思います。長崎ヴェルカはバスケットボールチームではなく、エンターテイメントを通して地域創生を実現する会社。そのメインコンテンツがバスケットで、県民の皆さんや応援してくれる人たちから「人生が豊かになった」と言っていただけるようにと思ってます。 ――対するアルバルクは伝統のあるクラブで、大司さんはどういう考えでクラブ作りをしていますか? 大司 今までの深い歴史がある分、優勝することが第一に置かれるというのを変えずにやっていきたいというのは根本にあります。ただ、強いだけのチームでは終わりたくないし、見に来てくれた人、携わってくれた人がハッピーになることが大事。フロントスタッフも演出やSNSなどで、ファンに楽しさをシェアできるように頑張ってます。一生懸命なプレーにエナジーを感じてもらうと同時に、選手たちのオフザコートでの振る舞いも含めて「アルバルクを見に来て充実した1日だった」と思ってもらえるようにというところですね。 ――ワールドカップの日本代表の活躍で、どの会場も観客動員が増えるなど影響が顕著に出てます。お二人も変化を感じますか? 拓摩 JBAやBリーグの貢献は大きいなと思います。私たちで言うと、ホームの千葉ジェッツ戦は2日間で8000人分のチケットが15分くらいで完売したんです。アウェーでも完売のところで試合できてますし、日本代表が活躍してくれたからこそ、今こういった機会に恵まれてると思います。 大司 代々木第一が1万人を超えた時は、コートに立ってプレーしたいと思いました。選手たちからも、大勢の前でプレーできることがモチベーションや喜びに変わってると聞いてますし、街を歩いていてもバスケットの話が聞こえてくるので、今こそ各クラブ・各選手がどう振る舞うか、何をするべきかというところをより意識していきたいですね。 ――さて、いよいよ公式戦初対決を迎えます。どういう試合になるでしょうか? 拓摩 アルバルクは言葉を失うくらいのディフェンス力で、そこを相手に試合することがすごく楽しみです。もちろんチームは勝つつもりでプレーしますが、Bリーグトップクラスの相手にどれだけ通用するのか、どこが通用しないのか、発展途上のチームとして何が必要かを見ることができ、成長できる機会をいただけると思ってます。個人的にも、アルバルクに11年いて、常勝チームになっていくプロセスの中にいたというのもあって、いろんな想いがある試合になるのかなと思います。 大司 長崎は創立3年目のクラブとは思えないくらい思い切りの良さ、爆発力があって怖いチームです。アルバルクとしては、相手のスタイルに対してしっかり手を打って、自分たちのスタイルを貫き通せるように戦いたいです。チームに何か特別なことをやれというつもりもないですが、長崎にはチームメートだった選手やコーチがいて、個人的には特別な感情があるので、何としても勝ってくれとは思いますけどね。 ――最後に、今回の3連戦を控えて、それぞれファンへのメッセージをお願いします。 拓摩 3年前、アルバルク東京というチームとも戦えるようになるといいねと思っていた話が、今まさに実現するところです。歴史もある強いチームなので、ヴェルカファンの皆さんは楽しみにしていてください。Bリーグで圧倒的な成績を残しているアルバルクを相手にヴェルカスタイルがどこまで通用するか、応援していただけたらと思います。 大司 長崎は爆発力があるので、まずは天皇杯で東京を荒らされないように(笑)。チームとしてしっかり戦い、週末にアウェーに行った際にもその爆発力を穏やかにするような戦い方をしたいと思います。3連勝を目指して戦うので、応援よろしくお願いします。
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