【競馬】ドバイワールドカップ2024の見どころ・予想|海外オッズ1番人気はウシュバテソーロ
1着賞金1200万ドル(約18億円)をかけたドバイワールドカップ(G1/ダート2000m)が、日本時間31日にUAEのメイダン競馬場で行われる。日本から参戦するウシュバテソーロが連覇を目指す中、同じく日本から挑戦するデルマソトガケらその他の馬も虎視眈々と戴冠を狙っている。 ドゥラエレーデとウシュバテソーロがメイダン競馬場で調教
日米の強豪馬が激突
今年のドバイワールドカップの構図は、日本馬vsアメリカ馬。日本からは、前年覇者ウシュバテソーロ、メイダン競馬場で行われた昨年のUAEダービーを快勝したデルマソトガケ、芝、ダートの両方でG1獲りを狙う “二刀流”ドゥラエレーデ、G1未勝利ながら堅実な競馬をするウィルソンテソーロの4頭が挑戦。対するアメリカ勢は、2月のサウジカップ(G1/ダート1800m)を豪脚でウシュバテソーロを差し切ったセニョールバスカドール、3月のサンタアニタハンデキャップ(G1/ダート2000m)で待望のG1制覇を飾ったニューゲート、1月のペガサスワールドカップ(G1/ダート1800m)で3着のクルーピ、ここ2戦をメイダン競馬場で走り連続3着のクラプトンが迎え撃つ。
海外ブックメーカー1番人気はウシュバテソーロ
海外ブックメーカーの一つ、「パディパワー」のオッズを見てみると(日本時間29日17時30分時点)、1番人気はウシュバテソーロで3倍。2番人気はデルマソトガケとカビールカーンが5倍で並ぶ。4番人気はニューゲートの8倍、それに次ぐのがセニョールバスカドールの10倍とアメリカ馬2頭が続く。単勝オッズが10倍を切っているのはこの5頭のみだ。
本命はカビールカーン
今年のメイダン競馬場のダートは、デルマソトガケに騎乗するクリストフ・ルメール騎手によれば「柔らかい」。故に、前目の競馬を予定しているという。12頭が出走する今年のメンバーを見渡すと強力な逃げ馬が見当たらない。その中で、本命に推したいのがカビールカーンだ。 3歳だった昨年まではカザフスタン、ロシアを渡り歩いてきたカビールカーン。今年からUAEに移籍し、メイダン競馬場で行われた前哨戦のアルマクトゥームチャレンジ(G1/ダート1900m)を快勝した。ここまで11戦10勝と底を見せていない異色の経歴を持つ4歳牡馬は、2016年にドバイワールドカップを制したカリフォルニアクロームを父に持ち血統的背景も魅力。ダートの強豪とは初対戦となるが、1番ゲートからの発馬がうまく決まり楽に好位を進めれば、圧勝する可能性を十分に秘めている。 2番手はドゥラエレーデだ。2歳時にホープフルステークス(G1/芝2000m)を制した4歳馬は、しぶとい先行力を武器にダート戦線でも安定した成績を残してきた。鞍上には、同馬をG1初勝利に導くなど相性の良いB.ムルザバエフを配す。3番ゲートから得意の先行力を生かして、後続から強襲する馬たちを封じたい。 3番手にはデルマソトガケを推す。前走のサウジカップでは、輸送時に負った外傷も影響してか調教に狂いが生じ5着に沈んだが、昨年のUAEダービーでは最内枠から発走すると先行して内ラチ沿いの経済コースを通りそのまま先頭でゴール版を駆け抜けた。ドバイワールドカップでは8番ゲートからの発走となるが、ルメール騎手の手綱さばきに注目だ。 それ以降は、ウシュバテソーロとセニョールバスカドールの順番で印を打つ。本来ならばこの2頭によるサウジカップのリマッチの様相を呈するが、サウジカップとは同じ展開にならないとみて、4、5番手までとする。 ◎カビールカーン 〇ドゥラエレーデ ▲デルマソトガケ △ウシュバテソーロ △セニョールバスカドール