WWE殿堂入り式典ブル中野感動の英語スピーチ全文「プロレスは世界共通です」【週刊プロレス】
4月5日(現地時間)、WWE「ホール・オブ・フェーム」殿堂入り式典がおこなわれ、ブル中野さんが殿堂入り式典に出席。ポール・ヘイメンに続いて2番目の登場となり、紹介者はアランドラ・ブレイズ(メデューサ)だった。 【動画】全米&日本が泣いた…ブル中野さんの感動スピーチはこちら
ブルさんは現役時代を彷彿とさせるフェースペイントで登場。すべて英語でスピーチをおこなった。以下はスピーチの翻訳。 「お久しぶりです。この賞を受け取れることを本当に嬉しく思います。ずっとずっと待っていました。ここWWEで1994年、最高の経験をしました。30年前です。私は26歳でした。WWEでの生活は本当に大変で、プロレス以外何も知らなかった私は辛い経験をしました。1カ月で28試合、本当にタフな期間を過ごしました。 何よりも大変だったのは、会場への移動です。なぜなら、私は英語が喋れませんでした。レンタカーをして、そして飛行機を乗り継ぎ会場に行く、ホテルも自分で探して携帯もない時代です。私たちは当時公衆電話を探しました。とてもとても大変な日々でしたが、たくさんの友人に助けられました。みなさんの手助けもあり、遠征を続けることができました。 とても楽しかったのは日々の試合、プロレスは世界共通です。英語が喋れなくとも、同じ空間で試合をしてリングに入って過ごす、そこで私は生きていると感じました。それは夢のようでした。私の魂を込めて、心をかけて闘いました。ここで感謝したいと思います…もちろんメドューサに。 一緒に闘ってくださったこと、心の底から感謝しています。本当にどうもありがとう。そして、ルナ・バション、が私をサポートしてくれました。今もたくさんのスーパースターと試合ができたことを感謝しています。WWE、この素晴らしい機会を与えてくださってありがとうございました。そのチャンスを無駄にしないよう努力しました。 何よりもWWEユニバースのみなさんありがとう。ブル中野を受け入れてくれて、私の心を貫きました。私たちは永遠にプロレスを通してつながっています。もし何か生まれ変わるようなことがあれば、またブル中野として生まれ変わりたいです。そして、WWEのリングに戻ってきます。みなさんとまた、お目にかかれるのを楽しみにしています。この賞は私の宝物です。どうもありがとうございます」 スピーチの途中にはWWEユニバースから声援が何度も飛び、イヨ・スカイ&ASUKA&カイリ・セインら現役スーパースターたちも拍手を送っていた。スタンディング・オベーションの中でブルさんはアランドラに花束を贈られて退場した。
週刊プロレス編集部