「町一番の美人」の遺体をひたすら撫でまわし…神奈川県の65歳火葬場職員が快楽をむさぼり続けた「おぞましすぎる2時間」
世にもおぞましい2時間
遺体を引きずりだすと、まずY子さんの帯や下着を剝ぎとる。そして遺体を小脇に抱えて走りだしたのだ。 男が走っている場所は、松林に囲われた砂地。ただでさえ走りづらい場所である。そこをひとりぶん担いだまま走るとは、とても65歳とは思えない力だ。欲望は限界を超越するのだろうか。 松林のあいだを300メートルほど走ると、H本は海岸の近くに建つ、ぶり船会社の倉庫にたどり着いた。倉庫へ入るなり、H本はねじれた欲望の限りをつくす。 人形のようなYさんの遺体から着ていた晴れ着を脱がすやいなや、愛撫(あいぶ)をしだしたのだ。当時の報道によると、なんと夜8時半から10時半まで、2時間ものあいだ夢中で犯行におよんでいたらしい。 「愛撫」の具体的な中身はさすがに新聞には書かれていなかったが、世にもおぞましい事件である。 遺体を愛撫しはじめてから2時間も経つと、さすがにH本もY子さんのことが気の毒になってきたらしい。 倉庫の横の砂地に埋めて隠すと、H本は家に帰路についた。途中、松林のなかにある井戸で手や足を洗ったあと、何食わぬ顔をしながら11時半頃に家につき、そのまますぐに眠りについた。 翌朝になると、大磯町は「死美人紛失」で大騒ぎ。警察だけでなく近隣住民も交えた大捜索がおこなわれた。 このとき、H本の行動は大胆不敵だ。
何食わぬ顔で捜査に協力していた
彼は自分が犯人であるにもかかわらず、この捜査隊のなかに混じり、どこだろう?と何食わぬ顔でみんなと一緒に探し回っていたのである。 しかし、町じゅうをあげた大捜索でもY子さんの遺体は見つからない。 そこで大磯署は、町内の埋葬人夫をとりあえず全員留置することを決めた。怪しいやつがこのなかにいるだろうから、とりあえず全員集めて片っ端から取り調べるという力技だ。 H本も留置されることになったが、ここでも彼は知らぬ存ぜぬを貫き通し、否認しつづけた。 しかし、別の職員が犯人だとされそうになっているのを見て罪の意識がわきあがり、取り調べから10日目、ついに自白したのである。 ―――― 【さらに読む】〈「24歳女性の遺体」から衣服をはぎ取り…熊本県の42歳火葬場職員が手を染めていた「鬼畜の所業」〉もあわせてお読みください。
下駄 華緒(元火葬場・葬儀屋職員)