シンガーソングライターのSG、「良い思い出も仲違いした思い出も、全部大切」 新曲「Cheese」で伝えたいこと
日韓ミックスのネオシンガーソングライターのSGが3枚目のデジタルシングル「Cheese」をリリース。爽やかなメロディーにソウルフルな声が響く最新曲について本人にインタビュー。3月に行われたライブの秘話や交友関係についてなど根掘り葉掘り聞いた! ――「Cheese」はどんな曲に仕上がりましたか? 友達、仲間、家族、恋人…皆さん大切な人と大切な思い出があると思います。でも、その中に良い思い出もあれば、喧嘩をして仲違いをする場面など辛い思い出も絶対にある。けど、そういう辛い思い出も振り返ってみると、今の自分を成長させてくれた大事な出来事なんですよね。全部大切な思い出だから、その時の気持ちを忘れずに生きていこうね、とメッセージを込めた曲になっています。 ――「Cheese」の制作秘話を教えてください。 普段なかなか会えない友達と電話で懐かしい話をしていた時に、パッと曲が頭に降ってきたんです。電話しながら友達に「ちょっと待って!」と言って、降ってきたメロディをギターで弾いて夢中で作っていました。 ――あっという間に曲が出来上がっていったんですね。 歌詞のサビと曲のコンセプトも電話している時点でだいたい決まって。「Cheese」は別れの曲と思われそうなんですが、厳密に言うと別れの思い出をどう捉えていくか、という内容なんです。電話で曲のコンセプトが決まった後は、そういう細かい設定を考えてきました。 ――「Cheese」は「チグハグのBuddies」をテーマに、性格もタイプも真逆な2人で過ごした奇跡の日々を大切に思う気持ちを表現しています。SGさんが普段仲良くなる人はご自身と似たタイプですか? それとも真逆のタイプですか? 全然違う人が多いです。似たようなタイプの人は落ち着くし、分かってくれている感じはするけれど、僕と違うタイプの友達の方が何かと勉強になります。あと、僕って基本的に我が強いというか、主張が激しいので(笑)、それをなだめて「こういうのもあるんだよ」と意見を提示してくれると「なるほど」ってなります。 ――どちらかというと話を聞いてくれる友達の方が多いですか? そうですね。でも、仲の良い友達はみんな外交的なんですよ。僕だけめっちゃ内向的(笑)。いつも家にばっかいるんですが、友達はみんな僕のことを外に出したがるんですよ。けど、僕はインドアだから友達を家に呼びます(笑)。みんな外交的だから来てくれますね。 ――SGさんと仲良くするには? 僕が内向的なのでグイグイ引っ張ってくれたら。いや、でも難しいな…(少し考えて)やっぱりそこは塩梅ですね(笑)。でも、リスペクトできる相手だったら仲良くなれます。美容師さんと仲が良いんですが、お互いに目指しているものが違くても尊敬できる部分があれば、深い話ができるじゃないですか。あと、飲んでわーっと騒ぐのは苦手です。飲むとしても家で2人でしっぽりとかそういうのが良いです。 ――お酒は飲むんですか? 基本的には飲まないです。けど、飲むとなったらめっちゃ飲みます。前に韓国の友達と2人で飲んでチャミスルが27瓶空きました。でも、その日は友達から人生の大事な相談を泣きながらされたので、全然酔わなかったんですよ。というかそんな状況で酔えるわけがない(笑)。普通は2~3瓶、多くて10瓶くらいですが、あまりお酒は飲まないようにしています。 ――3月にはワンマンライブを開催されましたが振り返ってみていかがでしたか? 楽しかったし、最高すぎてそれしか言葉がないです(笑)。あと、母が観に来てくれたのはうれしかったです。 ――お母さんはなんとおっしゃっていましたか? 「歌上手くなったね」と褒めてくれましたけど、「ステージはもっとこうすれば良いね」と言っていました。母は客観的です(笑)。 ――ライブの後はお母さんと過ごしたんですか? ライブ後はお母さんと焼肉を食べにいきました。最近は1年に3回くらい会っているんですよ。前まではコロナとかで2年に1回くらいしか会えなかったので、それを考えると最近は定期的に会えているなと思います。「韓国ではこういうことがあって」とか「仕事がこうで」とか普通の会話を。ちなみに母も2カ国後話せるので、日本語と韓国語が両方飛び交っている感じです。 ――ライブでは積極的にファンとコミュニケーションを取っているのが印象的でした。 最近そうなりました。ファンの前でかっこつけていたってしょうがないなと思って。今まで気張っていたんですが、そもそもそういう性格じゃないし、これからは肩の力を抜いて、等身大の自分を見せて歌いたいんです。最近変わりましたね。 ――ライブでのSGさんの振る舞いは素に見えました。 あれは素ですね。完全に家にいる時と同じテンションでライブしていたし、ずっとリラックスしていました(笑)。 ――最近は日本でも韓国の曲が当たり前に聴かれていますが、この状況をどう捉えていますか? 日本でも韓国の曲が聴かれていますが、韓国でもJ-POPが普通に流れていたりするんですよ。もともと音楽に国境はないと思っているので、やっとあるべき姿に戻ったのかなと思います。音楽ってそういうものだよな、と。 ――これから音楽は国を問わずもっとボーダレス化していく流れになると思いますか? うん。そうなると思います。今はいろんなSNSやサブスクも普及しているので、もっと素敵な音楽が世に放たれるとワクワクしています。僕は日本語と韓国語を理解できる歌手として、その架け橋になりたいです。 ――最後に「Cheese」のタイトルにかけてお好きなチーズ料理は? チーズケーキが好きです。甘いものはそんなに得意ではないのですが、ケーキは好きなんですよ。その中でもチーズケーキが好きで、下がクッキー生地になっているベイクドタイプが好きです。 ――チーズケーキはちょっと意外です! 今ちょうど甘いものが食べられない時期なんですよ。砂糖を摂取するのを禁止しています。自分とのチャレンジですね。期間は1年間です。 ――砂糖1年間禁止はキツくないですか? まぁまぁいけますよ。それに前にもやったことがあるんです。料理とかに砂糖が入っているのは仕方ないんですけど、お菓子は止めようと。今飲んでいるコーヒーもブラックだし。間食しないだけなので大丈夫です! (取材と文・近藤加奈子)