【高校野球】192センチの長身で注目の前橋商・清水大暉投手、6回6失点でも変わらぬスカウト評価
◆練習試合▽花咲徳栄13―2前橋商=7回コールド(14日・花咲徳栄グラウンド) 192センチの長身から最速148キロの直球を投じる前橋商・清水大暉投手(3年)の視察のため、ネット裏には、9球団のスカウトが集結していた。 清水は、強打の花咲徳栄を相手に3回まで無失点。ところが、4回に4本の長短打を浴びて3点を失うと、5、6回にも失点を重ねた。 最速147キロを計測したものの、予定していた6イニングで11安打6失点。清水は「どれだけ真っすぐが通用するかと思い、真っすぐを中心に押したが、花咲徳栄さんの打撃のレベルが高かった。しっかりコースに投げないと打たれるし、変化球の精度も高めていかなければ通用しないと感じました」と反省の言葉を並べた。 それでも、清水がスカウトの心をとらえているのは何よりも将来性。「身長が高い割にフォームのバランスが取れている」「変化球の軌道がいい」「体がしっかりしたら化けそう」と投球内容とは別に素材を評価する言葉が相次いだ。 春季群馬県大会は、13日に開幕。シード校の前橋商は、20日に初戦を迎える。「健大(高崎)がセンバツを優勝したので、今日のようなチームにも勝っておかなければいけなかったのですが…。この経験を生かして健大に勝っていきたいです」と清水。規格外の長身右腕は、悔しさをバネに成長を遂げていく。
報知新聞社