「もっと定年後を考えとけばよかった…」再雇用で働く63歳大企業社員がいま後悔する「人生を会社に捧げたツケ」
仕事を趣味にするべきか…?
――いっそ仕事を趣味にしてみたらいかがですか? よく周りから「酒井さんは仕事好きですよね」と言われるんですが、本人的には40年間のサラリーマン生活で習慣化、人生に染み付いた感覚なんです。 仕事は嫌いではないけれど、やりたくてウズウズしてるわけでもない。ボケないためとか、人との関りが大切だと思っている部分はあるので、身体が許す限りは働き続けたいとは思ってますが……、趣味にするのとはちょっと違うような気がしています。 * * * 年金は夫婦合わせて月25万円ほど、安定的に振り込まれる予定の酒井さん。誰もが羨むような「逃げ切り」に成功したはずなのに、なぜかドンヨリした空気感が漂っている。いつ、どのような時代に生まれても、後悔を残さない生き方をするのは難しいということか。 つづく記事〈昭和はヤバい時代だった…?63歳大企業社員がこれほど「不適切な働き方」でも同じ会社で40年勤められたワケ〉では、酒井さんのかつての「昭和の企業戦士」時代のハードワークの全貌を紹介する。
佐藤 大輝(ライター・ブラック企業元社員)