【UFC】平良達郎が17戦目の初黒星、1位ロイバルにスプリット判定負けで一歩及ばず
◆死闘、平良にとって初の5Rに
入場時に両手を挙げて笑顔を見せた平良。 1R、オーソドックス構えの平良に、サウスポー構えのロイバル。グローブタッチは無し。ロイバルの左ハイ牽制は空振り。さらに2発目も空振り。5R戦でじっくり入る平良は、ロイバルの左の蹴りにシングルレッグも、ロイバルは足を抜いて離れる。ロイバルの左に右を当てる平良。 ロイバルは左ミドルハイ。平良は右インロー。ロイバルの左ハイをかわした平良。ロイバルの左を被弾し、出血の平良。鼻、ワンツーの左が伸びて額から少し出血。右を突く平良。かわされると、ロイバルは左ミドルを腕の上に当てる。 しかし平良は左を当てて前に出るとボディロックテイクダウン! 下から50/50のロイバルに足を抜いて組みに行く平良だが、離れるロイバル。ロイバルのラウンド。 2R、左ミドルハイのロイバル。右ストレートを当てる平良。前に出て右ヒザを突くロイバルを捕まえてバックテイクする平良はボディトライアングルに組む。その向き直りにツイスターも狙う平良は、マウントに移行。4の字ロックは組んだまま。座ったロイバルの背中に乗り続ける平良に、ロイバルは金網を蹴って落とそうとするが、平良は後ろに乗り直して首を狙う。 残り1分30秒。組み手を変えながらチョークを狙うとマウントに移行も、足が外れるとロイバルは正対を狙う。ここでトップを奪い、押さえつけた平良に、下から足関節狙いのトランジッションで離れるロイバル。平良のラウンドに。 3R、平良の組みのプレッシャーはロイバルのスタンドにどんな影響を与えるか。喧嘩四つの前手争い、ワンツーのを先に打つ平良。左ジャブをヒットする! 前に圧力をかける平良。外足を取り右を振って金網に詰めてダブルレッグに入るが、足を広げて凌ぐロイバルはヒジを連打! 突き放す。 スタンド。右ジャブを当てるロイバル。平良は後退。ロイバルはワンツーからアッパー! 平良は組んでボディロックも潰したロイバル。平良は亀になるとパウンドを被弾。バックを取ったロイバルの腕十字にトップを取り返した平良! ピンチから寝技になったことで脱した平良はバックを奪い4のロックからリアネイキドチョーク! 残り10秒をロイバルは凌ぐ。ニアフィニッシュだが、平良のダメージは大きい。左目を腫らした平良。ロイバルのラウンド。 4R、チャンピオンシップラウンド。ロイバルの左ボディストレートに右を返す平良。詰めて左足をかけてバックに引き込んだ平良。ボディトライアングル、座るロイバルを再び引き込む。腰をずらすロイバルに横に落ちそうになるが、ここもバックにつき続ける平良。 足を時折組み直しながら逃がさない平良。仰向けになるとトップ、身体を起せばバックの平良。脇を潜ろうとするロイバルに肩固めも狙いつつ、ロイバルの動きに合わせて足を巻き直す平良は首を狙う。 ロイバルの左腕を左足で縛って首を狙う平良。スクランブルするロイバルを潰してホーン。平良のラウンドに。2-2に。 最終5R「最後のラウンド、行って来い」と送り出される平良。中央を取るロイバルはジャブ、右アッパーをヒット。しかし、平良も組みのフェイントから右ハイ。互いに疲弊。左ストレートを当てるロイバル。平良の右は空を斬るが、右オーバーハンドを振ってダブルレッグからトップ。上四方に。 金網蹴るロイバルはスクランブルからシングルレッグ。尻を着かせるロイバル。金網で上体を立てる平良は立ち上がるも、リフトして離れるロイバル。 右から左のロイバル。ワンツーを被弾する平良は鼻から出血。シングルレッグの平良だが突き放すロイバルは左ヒザ! 前に出る平良。ロイバルも足を滑らせるが、平良のシングルレッグに得意のギロチンチョーク! 仰向けになって逃れる平良のバックを奪うロイバルはパームトゥパームでリアネイキドチョークへ。さらにおたつロック。凌ぐ平良に最後はロイバルが腕十字を狙いホーン。ロイバルは平良を笑顔でハグ。 ジャッジコール。判定は48-47平良、48-47ロイバル、48-47ロイバルでスプリットに割れるもロイバルが勝利。ケージに両手を着いた平良にロイバルは歩み寄り、平良をハグした。 試合後、ロイバルは期待どおりだったか、と問われ「いやもっとすぐに極められると思った。正直、接戦になるとも思ってなくて、すごい試合だった。平良、トレーニングしたいならいつでもコロラドで俺を頼ってくれ、お前のためなら何でもやるよ。君はいつかチャンピオンになれる。すごいヤツだ。(今後は?)次はタイトルショットだ。海が勝つなら日本に行ってやる、パントージャが勝つならブラジルに行ってやる」と語った。 2018年のプロデビューから6年、17戦目の初黒星となった平良。世界最高峰に立つ王者に挑戦するためにUFCで6つの白星を積み上げ、1位のロイバルとの対戦機会を得て、初の5Rを戦い抜いた。 届かない部分と、あと一歩の場面も作った平良は、再度、頂を目指すことになる。
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