オリックス 球団アンバサダーにT―岡田氏が就任
昨季限りで現役を引退した前オリックス・T―岡田氏(36=本紙評論家)が、今季から「球団アンバサダー」に就任することが9日、分かった。球団は長年の低迷期から支えてきた功労者に新ポストを用意。近日中にも正式発表される予定だ。 現役時代は数多くのアーチを描き、観客を魅了。高卒5年目の10年に33本塁打を放ち、王貞治(巨人)以来48年ぶりに22歳で本塁打王に輝いた。20年9月26日の日本ハム戦(京セラドーム)でプロ野球史上12人目の全打順本塁打も達成。21年は17本塁打、63打点でチーム25年ぶりのリーグ優勝に貢献した。オリックス一筋19年で通算204本塁打を記録。ファンからも愛された「浪速の轟砲(ごうほう)」は、記録にも記憶にも名前を刻んだ。 球団は実績と経験に加えてチーム内からの厚い人望や人柄などを高く評価しており、新たにポストを用意することを決めた。肩書は「球団アンバサダー」となる見込みだ。 既に1日付でスポーツニッポン新聞社の野球評論家に就任。今季からは評論家として健筆をふるう一方で、「球団アンバサダー」としては球団のPR活動に加えて野球振興などを通してチームの魅力を発信する役割などを担うもよう。岸田新監督は履正社(大阪)の6学年先輩であり、今後はグラウンド外から新生オリックスをサポートする。