「松江城天守からの眺望基準」見直し案まとまる 高層マンション計画機に従来基準変更へ(島根県松江市)
11月19日に開かれた松江市の景観審議会で、松江城天守からの眺望基準の見直し案がまとまりました。市は今後、パブリックコメントを実施して広く意見を募ったうえで見直し案を景観審議会に諮り、2025年度の運用開始を目指しています。 松江城近くで建設が進む高さ約60メートル、19階建ての高層マンションを巡り市民から城下町らしい景観に影響が及ぶと懸念の声が上がったことを受けて、市は景観づくりの基準の見直しを進めています。 19日に開かれた景観審議会では、城下町らしい景観を代表する「松江城天守からの眺望基準」について見直し案が示されました。 従来の基準では、「天守から見える東西南北の山の稜線の眺望を妨げない」ことが求められていましたが、見直し案では、「山の標高に基づいた基準線を設け、天守から見える東西南北でこれに接しない高さとする」よう定められています。 景観審議会の方針について上定市長は、見直しに向けて速やかな議論を歓迎するとしたうえで、実効性を保つため引き続き工夫や検討が必要だとする考えを示しました。 市は今後、パブリックコメントを実施して、広く意見を募ったうえで最終的な見直し案を景観審議会に諮り、2025年4月1日から運用を始めたいとしています。
山陰中央テレビ