巨人・山崎伊織、今季放った4安打は全て適時打 野手顔負けの勝負強さ
(セ・リーグ、DeNA2―3巨人、9回戦、巨人6勝3敗、25日、新潟)バットを短く持った巨人・山崎伊織投手(25)が決勝点をたたき出した。1-1の七回1死二塁。中川虎に追い込まれながらも5球目の落ちる球を右中間へ。勝ち越しの適時二塁打とし、何度もベンチに向かって両手でガッツポーズを繰り出した。 「何とか前に飛ばそうと思っていた。少し浮いてきた変化球をうまく打てた」 兵庫・明石商高時代は左打者として1番打者を務め、プロでは2021年に6打点を挙げた。今季は「最近、打てないんですよ」と漏らすこともあったが、前日24日にジャイアンツ球場で行ったフリー打撃では豪快な柵越えを連発。戸郷が「えぐい」と感嘆の声を上げるほどだった。 今季放った4安打は全て適時打で、得点圏打率・400(4打点)と野手顔負けの勝負強さ。阿部監督は「自分で何とかしようというのが見える」と称賛した。 投げては8回1失点で6勝目を挙げた。七回の筒香に対してこの日最速タイの152キロを投じるなど球威は最後まで落ちず、制球も安定。今季、地方球場では4戦4勝だ。 地方球場の4連勝は内海哲也(現巨人投手コーチ)が2013年にマークして以来。山崎伊は「(この日)朝、ストレッチをしていたら内海さんがうれしそうに、『勝ったら俺に並ぶで』と言ってくださった。すごい方と並べてうれしい」と胸を張った。(原田優介)