晩秋の夜空を赤々照らす大松明…福島・須賀川で伝統行事「松明あかし」
戦国武将らの非運の戦いに由来する伝統行事「松明(たいまつ)あかし」が9日、福島県須賀川市で行われた。
長らく須賀川近郊を支配していた二階堂家が伊達政宗の軍勢に攻められ、双方に多くの犠牲者が出たことをしのぶ人々が松明を投げ合ったのが、火祭りとして伝承されてきたという。
メイン会場の翠ヶ丘公園の高台では、午後6時半過ぎ、市内の学校や町内会、有志の会などが製作した高さ10メートルほどの大松明21基に次々と点火され、晩秋の夜空を赤々と照らした。
観覧に訪れた市内の女子高校生(16)は「自分たちで作った松明が燃えさかるのを間近で見ると、すごい迫力。頑張って作ったかいがありました」と話していた。