「いつもとは違う面を見せられたら」――シティポップを奏でる6人組バンドBESPERが南青山MANDALAでワンマンライブ開催。メンバー全員インタビュー
春風に誘われて、2024年のニューカマーとして注目を浴びているBESPERが新体制初となるワンマンライブを南青山MANDALAで行う。シティポップサウンドを根底にした高い音楽性がじわじわと早耳の音楽ファンに浸透中で、ライブではボーカルSHINJIROの甘く憂いのある声に惹きつけられる。また、SAXやキーボードが全面に出る楽曲では一筋縄でいかないポップ性を披露するなど、まだまだ奥の手が隠されていそうだ。ライブを1ヶ月前に控えた現在の気持ちをメンバー全員に聞いた。
Suchmosに影響を受け、バンドを結成
――バンドにとっては2回目となるワンマン公演(4月2日:南青山MANDALA)が近づいてきました。 ARARIKU:久しぶりのワンマンですし、新体制になってからは初めてになるので楽しみにしています。 ――新体制になったということですが、そもそもBESPERの成り立ちは? ARARIKU:僕とベースのSERENが高校時代からの知り合いで、大学に入ってからお互いの友だちを誘って結成しました。 ――結成時から今のようなサウンドだったんですか? SEREN:最初、メンバーを集めて音を出したときはボーカルはいなかったです。ただ、ARARIKUも僕もSuchmosが好きだったんで、お洒落なシティサウンドを目指そうとは言ってました。メンバーが固まった頃にやっぱりボーカルが欲しいということになって高校の後輩のSHINJIROに声をかけました。 SHINJIRO:「今度バンドやるんだけど、ちょっとスタジオに遊びにこない?」ってLINEに軽めのメッセージがきたんです。「遊びに行きます~」って軽い感じで返事をしたらメンバーとして歌うことに(笑)。 ――ドラムのTAPPEIさん、キーボードのHATさん、SAXのHINATAさんは昨年加入されたんですよね? HAT:そうですね。僕もSERENさんの後輩なんですけど仲間内でBESPERの『Sweet Night』のMVが回ってて雰囲気があっていいバンドだなあと思っていたんです。そうしたらSERENさんから「前のキーボードが辞めることになったんだけど、BESPERに入らないか?」って。「ええ?」って。 TAPPEI:僕も同じタイミングで誘われました。SERENから「仕事だと思って叩いてくれない?」ってメッセージがきて。サポートをする気分でスタジオでみんなと合わせてみたら「うわっ、めっちゃイケてるじゃん」って思ったら「正規メンバーで頼む」って。 SEREN:実は最初から正規メンバーに誘うつもりでした(笑)。 TAPPEI:こっちもイケてる奴らとバンド組めるんならいいかと思ってメンバーになりました。