「いつもとは違う面を見せられたら」――シティポップを奏でる6人組バンドBESPERが南青山MANDALAでワンマンライブ開催。メンバー全員インタビュー
メンバーにサックスがいることで楽曲の振り幅も大きく広がる
――サックスのHINATAさんはクラシック畑でバンドに入るまでロック系と縁がなかったとか? HINATA:はい。クラシック音楽の世界でサックスを吹いて生きていこうと思っていたんです。 ――HINATAさんのSNSはかなり話題になっていたとか? HINATA:カバー曲をSNSで配信していたら吹奏楽部の人たちが反応してくれて、フォロワーが一気に増えたんです。 ――いわゆるバズってたわけですね。 HINATA:そんなときに、SHINJIROさんから「シティポップバンドを一緒にやりませんか?」と連絡がきて、面白そうだったのでとりあえずリハーサルスタジオに顔を出しにいったんです。そうしたらいきなりリーダーのARARIKUから「セッションしようよ」って誘われて。それまで僕は楽譜に書いてあることが全てだと思っていたんで、いきなりアドリブとかどうしよう!? って(笑)。 ――クラシック音楽とポップスだとまったくアプローチも違いますしね。 ARARIKU:HINATAがアドリブ的なことをやったことがないのはわかっていたんですけど、でも、音でコミュニケーションを取らないとどれくらいのポテンシャルがあるのわからないから……。 HINATA:そのときに思ったのは「このバンドに入ったらめちゃくちゃ自分が成長できる」ってことです。なので今も僕のなかでは修行してる感じです。 ――サックスがバンドの正式メンバーというのは珍しいですよね? ARARIKU:80年代とかのシティポップではサックスが入っているのは当たり前なんですけど、今の時代で取り入れているバンドは少ないと感じていたので、BESPERではひとつ鍵になるようなサウンドとかいうか、世界観を作りたいと思ってサックスを入れようとは考えていました。
南青山でシティ・ポップを演奏する雰囲気も含めてBESPERを楽しんで欲しい
――ワンマンに向けての意気込みは? ARARIKU:HATとTAPPEIとHINATAが入り、演奏もそうだし、パフォーマンスが格段にレベルアップしているのを日に日に感じています。それをワンマンの舞台でぶつけられるというので凄く気合は入っています。 SEREN:今まで僕らはいわゆるロック系のライブハウスでやってきたんですけど、今回は南青山MANDALAという大人な雰囲気の場所でやらせていただけるので、いつもとは違う面も見せられたらいいなと思っています。 HAT:内心めちゃくちゃドキドキしています。これから長くバンドが続くにあたって、新しい体制での一区切りになるのは間違いないと思うので、成長しているところを見せられたらと思います。 TAPPEI:これまでもバンドはやってきているんですけど、実はワンマンライブというのは人生ではじめてです。今の心境としては、明日にでもライブをやりたいくらい昂っています(笑)。果たしてライブが終わったあとは、疲れきっているのか、まだイケると思うのか、自分にとっても腕試しですね。 HINATA:個人的に驚きのほうが大きいです。クラシックから移行して1年ちょっとなのにワンマンライブっていろんな意味で恵まれていると感じています。緊張すると思いますけど楽しんでやりたいですね。 SHINJIRO:今回のライブはシッティングです。バンドのライブって普通はスタンディングですけど、今回は南青山MANDALAということで、座りながら飲食も楽しみながらライブを楽しむスタイルです。なので、そういう雰囲気に合うセットリストを考えているので、BESPERの新しい姿を見せられるライブになると思います。メンバーも代わって、個々の実力もつけてきているので表現の幅を見せたいですね。 ――お客さんにはどんな感じで楽しんでもらいたいですか? ARARIKU:僕自身、青山という土地には“お洒落”とか“都会的”ってことで憧れを持っていて、その場の雰囲気を楽しもうと思っています。なので、みなさんも土地の雰囲気を含めて楽しんでいただけたらと思います。 ――今回、チケット代も3000円とリーズナブルです。 HINATA:みんなに観て貰いたいという値段設定ですね。気軽に遊びにきてBESPERってこういうバンドなんだって知って欲しいし、BESPERのことを知ってくれる人がたくさん増えればいいなと。 ――当日が楽しみです。 SHINJIRO:今回のライブはいつものライブとはちょっと違うライブとなっておりますので、新規のファンの方も既存のファンの方も楽しめるセットリストを用意してお待ちしています。ぜひお食事とお飲み物を楽しみながら観ていただければと思います。みなさん是非、遊びにきてください。 全員:よろしくお願いします! 取材・文=高畠正人