『時をかけるな、恋人たち』第9話は梓役の田中真琴に熱視線、西垣匠演じる広瀬との婚約秘話とは
吉岡里帆&永山瑛太主演ドラマ『時をかけるな、恋人たち』(フジテレビ)の第9話が12月5日(火)に放送された。 【写真】第二章がスタート、『トキコイ』第6話場面カット【6点】 前回のエピソードで、10年前の大学時代にタイムトラベルした廻(吉岡里帆)と翔(永山瑛太)。記憶を消されてしまったため廻は全く覚えていなかったが、二人はキャンパスですでに出会っていて、淡い恋心が芽生えていた。未来人と過去人の、許されない恋。しかし廻は「忘れててもさ、また口説きに来てよ」という一撃必殺の言葉をカマし、翔はその約束を守って、再び彼女の前に現れたのだ。自分たちが10年前に交わした淡いキスを見守る二人。そして廻と翔は、今度こそこの恋を全うすることを誓う…。 そんな二人の前に、タイムパトロール隊の天野(伊藤万理華)が現れ、廻たちの逃避行が隊長の和井内(石田剛太)に知られてしまったことを伝える。(以下、放送されたドラマのネタバレを含みます) 和井内は廻と翔の行動を非難しつつも、いきなり二人を拘束するようなことはせず(いつも思うんですけど、タイムパトロール隊って違法トラベラーの取り締まりがユルユルすぎませんかね?)、廻が勤務する広告代理店アド・アモーレの猿谷(岩谷健司)が時間犯罪者から情報を得て、違法に私腹を肥やしているという情報を伝える。手柄をたてれば記憶が消去されずに済む=二人の恋は成就するはず!と、廻と翔はさっそく1年前にタイムスリップして、ゆずこしょうキャラメルのプレゼンを明日に控えたアド・アモーレの事務所に向かう。 今回のエピソードの中心人物となるのは、アド・アモーレの受付をしている梓(田中真琴)。1年後は広瀬(西垣匠)と婚約している彼女だが、そのきっかけとなったのは「仕事の相談をしてもらった」ことだと第1話で広瀬が語っていた。この第9話では、その驚愕の真相が明かされる。
SF映画の古典的名作への肉薄
ゆずこしょうキャラメルのプレゼンを控え、残業してアイディアを練る廻と広瀬。広瀬は梓とデートをする約束があったのだが、廻が「もう一案提案したい!」と訴えたことで、デートは延期になってしまっていた。徹夜モードで頑張る広瀬を元気付けようと、差し入れを買って会社に戻ってきた梓。そこでバッタリ、未来からやってきた廻と出くわしてしまう。 ここからがややこしいのだが、明日のプレゼンが成功することを梓は廻から聞き、「年末発売に合わせて、ゆずこしょうキャラメルのデザインを冬っぽくする」というアイディアを知る。その内容を梓が広瀬に伝え、それが功を奏してプレゼンを勝ち取るという、不思議な状況が生まれているのだ。 第7話では、「廻がアートディレクターになったきっかけは、子供時代に大人の自分と出会ったことだった。だとするなら、本当に彼女がアートディレクターを目指したタイミングはいつだったのだろうか?」というタイムパラドックスが発動していた。そして今回も「ゆずこしょうキャラメルのデザインを冬っぽくするというアイディアを、最初に考えついたのは誰なのだろうか?」という、同趣のタイムパラドックスが存在しているのである。このたまらないSF感!数々のタイムトラベルものを手掛けてきた、上田誠の面目躍如なり。 エピソードの最後で、猿谷に未来の情報を渡していたのが、タイムパトロール隊員・メカニック担当の八丁堀(シソンヌ・じろう)であることが判明。「未来の情報を元にボロ儲けする」というプロットは、ビフがスポーツ年鑑を手に入れて大金持ちになる『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(1989年)を彷彿とさせる。 思えば第6話は、40年前にタイムスリップして、両親の仲をとりもつ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年)的展開を見せていた。『時をかけるな、恋人たち』は、いよいよSF映画の古典的名作に肉薄しようとしている。 引き続き、第10話以降の<恋の超展開>に超期待であります!
竹島 ルイ